「東京理科大学を受けたいけれど、学部が多すぎて違いがわからない」「キャンパスはどこにあるのか」「留年しやすいというのは本当か」。東京理科大学は8学部・4キャンパスを擁する私立最大級の理工系総合大学であり、2025年の薬学部移転、2026年の創域情報学部の新設と、いままさに大きな再編の真っただ中にあります。
この記事では、東京理科大学の合格実績も豊富なオンライン個別指導塾PingPointが、東京理科大学の学部・学科の違い、4つのキャンパスと立地が大学生活に与える影響、複雑な入試方式、関門制度による進級の厳しさ、そして東京物理学校から続く学部改革の歴史まで、受験からキャンパスライフまでをこの1本で解説します。
この記事でわかること
- ✓8学部それぞれの特徴と、紛らわしい「工学系3学部」の違い
- ✓神楽坂・葛飾・野田・長万部、4キャンパスの場所と生活への影響
- ✓2027年度入試の方式一覧と併願ルール、国公立併願のしやすさ
- ✓関門制度・留年率の実態と、学部改革の歴史年表
目次
東京理科大学とはどんな大学か|「実力主義」を掲げる理系私大の雄
東京理科大学の前身は、1881年に東京大学出身の若き理学士たちが設立した「東京物理学講習所」(のちの東京物理学校)です。「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神と、実力を備えた学生のみを卒業させる「実力主義」は、140年以上たった今も大学の根幹に流れています。
現在は理学・工学・薬学・経営学・情報学をカバーする8学部を擁し、「早慶上理」という括りで語られる私立理系のトップ校の一つです。入試難易度の目安は、夜間の理学部第二部を除くとおおむね偏差値55〜62.5前後の帯に位置し、私立理系では早慶に次ぐレベルと評価されるのが一般的です(数値は模試や年度により変動します)。2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏が大学院出身者であるなど研究力にも定評があり、大学院進学率の高さ、大手企業への就職の強さも理科大の代名詞です。
一方で、理科大を語るうえで欠かせないのが「入ってからが本番」という文化です。進級判定が厳しいことで知られ、その厳しさこそが卒業生の実力への信頼につながっています。この点は後半の章で詳しく解説します。
POINT東京理科大学を理解するキーワードは「実力主義」。入試のレベルにも、入学後の進級の厳しさにも、卒業生の評価の高さにも、この一語が通底しています。
理科大の偏差値や世間的な評価、国公立大学との比較についてより詳しく知りたい方は、当塾のグループサイトの解説も参考にしてください。
学部・学科一覧【2026年最新】|8学部の違いと選び方
2026年4月時点で、東京理科大学には8つの学部があります。まずは全体像を表で確認しましょう。理科大は学部によってキャンパスが異なるため、学部選びはそのまま「4年間をどこで過ごすか」の選択にもなります。
| 学部 | キャンパス | 主な学科・特徴 |
|---|---|---|
| 理学部第一部 | 神楽坂 | 数学・物理・化学・応用数学・応用化学に、2026年新設の科学コミュニケーションを加えた6学科 |
| 理学部第二部 | 神楽坂(夜間) | 数学・物理・化学の3学科。国内最大級の夜間理学部 |
| 工学部 | 葛飾 | 建築・工業化学・電気工学・情報工学・機械工学の5学科。実学志向の王道 |
| 薬学部 | 葛飾 | 薬学科(6年制)・生命創薬科学科(4年制)。2025年に葛飾へ移転 |
| 創域理工学部 | 野田 | 数理科学から機械航空宇宙工、社会基盤工まで8学科(2026年度以降)。分野横断が看板 |
| 先進工学部 | 葛飾 | 電子システム工など5学科。半導体・新素材・バイオなど融合領域 |
| 経営学部 | 神楽坂ほか | 経営・ビジネスエコノミクス・国際デザイン経営の3学科。数理に強い経営学 |
| 創域情報学部 | 野田 | 情報理工学科(2026年新設・入学定員360名)。理科大の情報系を再統合した新学部 |
理学部第一部(神楽坂)|理科大の原点にして中核
数学科・物理学科・化学科という基幹3学科に応用数学科・応用化学科を加えた、理学の中核学部です。2026年には、高度な科学をわかりやすく社会に伝える人材を育てる科学コミュニケーション学科が新設されました。研究者志望・大学院進学志向の学生が多く、数学や理科の教員養成にも伝統的な強みを持ちます。
理学部第二部(神楽坂・夜間)|もう一つの理科大
夜間に学ぶ数学・物理・化学の3学科で、夜間課程としては国内最大級の理学部です。学費が昼間部より抑えられており、現役生から働きながら学ぶ社会人、学び直しの人まで年齢層が幅広いのが特徴です。入試難易度は昼間部より低めですが、卒業に求められる水準は決して低くなく、「安く入って楽に出られる」学部ではない点は理解しておきましょう。
工学部(葛飾)|実学志向の王道、就職に強い
建築学科・工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の5学科構成で、ものづくりや都市に直結する実学志向の学部です。1962年設置という歴史があり、産業界での卒業生ネットワークと就職実績の厚さは理科大の中でも屈指です。2022年に全学科が葛飾キャンパスに集結し、最新設備のもとで学べる環境が整いました。
創域理工学部(野田)|分野横断がコンセプトの最大規模学部
1967年設置の理工学部が2023年に改称した学部で、数理科学科、先端物理学科、生命生物科学科、建築学科、先端化学科、電気電子情報工学科、機械航空宇宙工学科、社会基盤工学科の8学科体制です(2026年度以降)。理学系と工学系が同じキャンパスに同居し、学科の壁を越えた「創域」=分野横断の学びを掲げています。航空宇宙や社会基盤(土木)など、他学部にはない分野を学べるのも特徴です。なお、情報計算科学科と経営システム工学科は2026年の創域情報学部設置に伴い募集停止となりました。
先進工学部(葛飾)|融合領域と先端産業に近い学部
旧基礎工学部が2021年に改組・改称した学部で、電子システム工学科、マテリアル創成工学科、生命システム工学科、物理工学科、機能デザイン工学科の5学科があります。半導体・エレクトロニクス、新素材、バイオといった複数分野の境界に生まれる先端領域を扱い、成長産業との距離が近い学部といえます。
薬学部(葛飾)|2025年に都内へ移転した医療系学部
薬剤師を養成する6年制の薬学科と、創薬研究者を目指す4年制の生命創薬科学科の2学科です。長く野田キャンパスにありましたが、都心回帰の流行に乗り2025年4月に葛飾キャンパスへ移転し、都心からのアクセスが大幅に向上しました。医学部・薬学部志望者の併願先としても存在感が増しています。薬用植物園は以前のまま野田キャンパスにあり、時々実習が行われる
経営学部(神楽坂・一部長万部)|「理科大の文系」は数理に強い経営学
経営学科、ビジネスエコノミクス学科、国際デザイン経営学科の3学科からなる、理科大唯一の文系学部です。ただし中身は統計・データ分析・数理モデルを重視する「理系的な経営学」で、入学後は微積分や統計学が必修になります。文系型入試で入学した場合、数学の準備が浅いと単位取得に苦労しやすい点は覚えておきましょう。国際デザイン経営学科は1年次を北海道・長万部キャンパスの全寮制で過ごすという、理科大でも屈指のユニークな学科です(詳細は次章)。
創域情報学部(野田・2026年新設)|理科大の情報系の新たな旗艦
2026年4月に開設された最も新しい学部で、情報理工学科の1学科・入学定員360名という大型の構成です。AI・データサイエンスなどの情報科学から社会システム系まで幅広いコースを持ち、創域理工学部にあった情報系2学科を発展的に統合した「理科大の情報系の旗艦」といえる存在です。情報系人気が続くなか、今後の入試動向が最も注目される学部でもあります。
工学部・創域理工学部・先進工学部はどう違うのか
受験生が最も混乱するのが、この「工学系3学部」の違いです。ざっくり整理すると、工学部は葛飾で学ぶ王道の工学、創域理工学部は野田で学ぶ分野横断型のスケールの大きな理工、先進工学部は葛飾で学ぶ融合・先端領域という住み分けです。建築系・電気系・機械系のように、似た名前の学科が複数の学部に存在するため、偏差値の細かな序列だけで選ぶのではなく、シラバスや研究室のテーマ、そしてキャンパスの場所まで含めて比較することをおすすめします。同じ「電気」でも、学部が違えば学ぶ内容も4年間の生活もまったく変わります。
4つのキャンパス徹底比較|場所の違いが大学生活に与える影響
東京理科大学では、志望学科を決めた時点で通うキャンパスが自動的に決まります。都心のビル型キャンパスと郊外の広大なキャンパスでは生活がまるで異なるため、キャンパス比較は学部選びと同じくらい重要です。
| キャンパス | 所在地・最寄り駅 | 学ぶ学部 | ひとことで |
|---|---|---|---|
| 神楽坂 | 東京都新宿区。JR・地下鉄の飯田橋駅から徒歩数分 | 理学部第一部・第二部、経営学部(2年次以降の国際デザイン経営学科を含む) | 都心ど真ん中のビル型キャンパス |
| 葛飾 | 東京都葛飾区。JR常磐線・京成の金町駅から徒歩約8分 | 工学部、先進工学部、薬学部 | 公園と一体になった最新キャンパス |
| 野田 | 千葉県野田市。東武アーバンパークラインの運河駅から徒歩約5分 | 創域理工学部、創域情報学部 | 広大な敷地と充実した研究設備 |
| 北海道・長万部 | 北海道山越郡長万部町 | 経営学部国際デザイン経営学科の1年次のみ(全寮制) | 大自然の中の全寮制教育 |
神楽坂キャンパス|都心アクセス最強、街と一体の学生生活
飯田橋駅からすぐという抜群の立地で、通学のしやすさは私大でもトップクラスです。神楽坂の街には飲食店や書店が多く、授業の合間の息抜きにも困りません。一方でビル型キャンパスのため、広いグラウンドや開放的な中庭といった「キャンパスらしさ」は控えめです。周辺の家賃相場は高く、一人暮らしの場合は少し離れたエリアから通う学生が多くなります。
葛飾キャンパス|2013年開設、公園一体型の最新環境
2013年に開設された比較的新しいキャンパスで、隣接する公園と一体化した開放的な設計が特徴です。研究設備や図書館が新しく、工学部・先進工学部・薬学部の実験系の学びに適した環境が整っています。金町は下町らしい暮らしやすさがあり、家賃も都心部より抑えめです。都心へも電車で20〜30分程度と、生活と通学のバランスが良いキャンパスといえます。
野田キャンパス|広大な敷地でじっくり研究に打ち込む
運河駅から徒歩約5分、理科大で最も広大なキャンパスです。大型の研究施設やグラウンドを備え、腰を据えて研究に打ち込むには最適の環境ですが、都心へは電車で1時間前後かかるため、遊びやアルバイトの中心を東京に置きたい人には距離を感じるかもしれません。そのため実家が都内でも一人暮らしが必要になる可能性はあります。その分、周辺の家賃は安く、自転車中心のゆったりした学生生活が送れます。創域理工学部・創域情報学部の志望者は、この環境を必ず一度見ておきましょう。
北海道・長万部キャンパス|1年間の全寮制という特別な体験
経営学部国際デザイン経営学科の1年生だけが過ごす、全寮制のキャンパスです。寮は3〜4人の相部屋が基本で、教員がチューターとして生活面まで支える手厚い体制が組まれ、地域と連携したプロジェクト学習も行われます。2年次からは神楽坂キャンパスに移ります。かつては基礎工学部の1年次教育の場でしたが、2021年からこの学科の教育拠点となりました。「大学1年目を北海道の町で仲間と暮らす」経験は唯一無二ですが、向き不向きははっきり分かれるため、志望前に必ず制度を理解しておきましょう。
キャンパスの場所の違いは、生活のすべてに影響する
キャンパスが分かれていることの影響は想像以上に大きいものです。第一に住まいと通学です。自宅から通えるかどうかは学科ごとに変わり、野田は一人暮らし率が高めになります。第二に課外活動です。サークルや部活はキャンパスごとに拠点が分かれる傾向があり、他キャンパスの学生との交流は意識しないと生まれにくくなります。第三に就職活動や大学院進学です。都心に近いほど説明会やインターンへの移動は楽になり、逆に野田は研究設備のスケールという強みがあります。「学科選び」は事実上「4年間(6年)の生活拠点選び」です。オープンキャンパスでは志望学科のあるキャンパスへ実際に足を運ぶことを強くおすすめします。
入試方式まとめ【2027年度】|A方式からS方式・総合型まで
東京理科大学の入試は方式の多さが特徴で、同じ学科を複数の方式で受験できるチャンスがあります。2026年度入試からは共通テスト利用のA方式が再編されるなど制度が大きく変わりました。まずは全体像を整理します。
| 方式 | 試験内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| A方式 | 共通テストのみ(4教科型・3教科型・2教科+英語資格検定の3パターン) | 個別試験なし。出願は昼間学部から1学科(理学部第二部は別枠で1学科) |
| B方式 | 学部・学科ごとの独自試験(理系学部は英語・数学・理科の3教科が基本) | 募集人数が最も多い中心方式。札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡の地方会場でも受験可 |
| C方式 | 共通テスト(国語・外国語)+独自試験(数学・理科) | 国公立型の学力をそのまま生かせる併用型 |
| グローバル方式 | 英語資格・検定試験(出願資格+スコアに応じた加点)+独自試験(数学・理科) | 英検準1級レベル以上が目安。C方式と同日実施のため併願不可 |
| S方式 | 独自試験(専門分野の配点が高い) | 創域理工学部の数理科学科・電気電子情報工学科のみ。出願時に専門コースの系を選択 |
| 総合型選抜 | 書類審査・面接・口頭試問・小論文など | 「英語資格検定+特定教科評価」(昼間学部)、「女子」(工・創域理工の一部学科・創域情報・先進工)、「理学部第二部」の3種類 |
| 学校推薦型選抜 | 指定校制など | 在籍高校に指定があるかを早めに確認 |
A方式|共通テストだけで挑める3パターン
A方式は共通テストの成績のみで合否が決まる方式で、4教科型・3教科型に加え、2026年度入試から「2教科+英語資格検定」型が新設されました。この新型は、事前に取得した英検などの外部スコアが出願資格となり、共通テストは数学・理科など指定2教科の得点で判定されます。英語対策を外部検定で先に済ませ、直前期は数学と理科に集中したい受験生にとって強力な選択肢です。
B方式|対策の中心となる本命方式
B方式は理科大独自の学力試験で、募集人数が最も多い中心方式です。理系学部は英語・数学・理科の3教科が基本で、学部ごとに試験日が異なるため、日程が重ならなければ複数学部の併願が可能です。地方6会場でも受験できるため、全国の受験生が挑戦しやすいのも特徴です。過去問演習はまずB方式を軸に組み立てましょう。
C方式・グローバル方式|共テ組と英語外部組の選択肢
C方式は共通テストの国語・外国語と、大学独自の数学・理科を組み合わせる併用型で、国公立志望者が対策の流れのまま受けやすい方式です。グローバル方式は英語の資格・検定試験のスコアが出願資格となり、スコア水準に応じて加点されたうえで、独自試験の数学・理科で勝負します。英検準1級レベル以上を持っている受験生には有利に働きます。なお、C方式とグローバル方式は同日実施のため、どちらか一方しか受けられません。
S方式・総合型・学校推薦型|特化型の入り口
S方式は創域理工学部の数理科学科・電気電子情報工学科だけで行われる、専門分野の配点が高い試験です。数学や物理に突き抜けた強みがある受験生向けの一点突破型といえます。総合型選抜は「英語資格検定+特定教科評価」型のほか、理工系分野を目指す女子を対象とした「総合型選抜(女子)」が工学部・創域理工学部の一部学科・創域情報学部・先進工学部で実施されており、理系女子には見逃せない制度です。学校推薦型選抜(指定校制など)は高校ごとの指定状況によるため、高3の早い時期に進路指導室で確認しておきましょう。
国公立との併願がしやすくなった
2026年度からの入試改革では、方式によって共通テスト後に出願を判断でき、入学手続きの期限も国公立前期の合格発表を確認してから間に合うよう設定されるなど、国公立第一志望の受験生が併願しやすい制度設計が進みました。「国公立理系の実力校併願」としての理科大の使い勝手は、以前より明らかに向上しています。
注意科目・配点・日程・英語スコアの基準・併願ルールは年度によって変わります。出願前には必ず、東京理科大学公式サイトの最新の入学者選抜要項を確認してください。
「留年しやすい」は本当か|関門制度と進級の厳しさの実態
受験生の間で必ず話題になるのが「理科大は留年しやすい」という評判です。結論から言えば、進級判定が厳しいのは事実です。その中心にあるのが「関門制度」です。関門科目に指定された基礎的で重要な科目を落とすと、他の単位をすべて取得していても進級できず、留年が確定します。多くの学部では1年次から2年次への進級時に関門が設けられており(時期は学部により異なります)、経営学部国際デザイン経営学科のように、2年次から3年次への進級にTOEIC550点以上の取得を含む条件が課される例もあります。
留年率のデータを見ると、全学部平均でおよそ2割前後という集計があり、学科によっては3割近いともいわれます。数字だけを見れば早慶などの難関私大と大きく変わらない水準ですが、理科大の場合は「試験が甘くない」「進級要件が明確に厳しい」ことに由来する点が本質的に異なります。背景にあるのは、東京物理学校の時代から続く「実力を備えた学生のみを卒業させる」という教育方針です。
ただし、この厳しさは学生にとってマイナスばかりではありません。留年を避けるために1年次から本気で学び続けた結果、卒業時には確かな専門力が身につき、それが大手企業への就職の強さや、東京大学をはじめとする他大学大学院への進学実績につながっています。「入ってからも勉強し続ける前提」で志望校に選ぶことが、理科大攻略の本質です。
POINT留年を防ぐ鍵は、1年前期から手を抜かないこと、関門科目を最優先で仕上げること、実験レポートを溜めないこと、そして過去の試験情報を共有できる仲間をつくることです。入学直後の過ごし方がすべてを決めます。
学部改革の歴史年表|東京物理学校から2026年新学部まで
東京理科大学は、学部の新設・改称・キャンパス移転を繰り返しながら拡大してきた大学です。この流れを知っておくと、ネット上に残る旧学部名(基礎工学部・理工学部など)の古い情報に惑わされずに済みます。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1881年 | 東京大学出身の若手理学士らが東京物理学講習所を設立(1883年に東京物理学校へ改称) |
| 1949年 | 新制大学として東京理科大学が発足 |
| 1960年 | 薬学部を設置 |
| 1962年 | 工学部を設置 |
| 1967年 | 野田キャンパスに理工学部を設置 |
| 1976年 | 工学部第二部(夜間)を設置 |
| 1987年 | 基礎工学部を設置。1年次は北海道・長万部キャンパスの全寮制で教育 |
| 1993年 | 経営学部を久喜キャンパスに設置 |
| 2013年 | 葛飾キャンパスを開設し工学系の移転を開始。経営学部は久喜から神楽坂へ移転 |
| 2016〜2017年 | 工学部第一部を「工学部」に改称。工学部第二部は学生募集を停止(夜間課程は理学部第二部に一本化) |
| 2021年 | 基礎工学部を先進工学部に改組・改称。経営学部に国際デザイン経営学科を新設し、長万部キャンパスは同学科1年次の教育拠点に |
| 2022年 | 工学部の全学科が葛飾キャンパスに集結 |
| 2023年 | 理工学部を創域理工学部に改称し、学科名も一新 |
| 2025年 | 薬学部が野田キャンパスから葛飾キャンパスへ移転 |
| 2026年 | 創域情報学部(情報理工学科)と理学部第一部科学コミュニケーション学科を新設。創域理工学部の情報計算科学科・経営システム工学科は募集停止 |
この年表から読み取れるポイントは4つあります。第一に、夜間課程は現在、理学部第二部だけが残っていること。第二に、「基礎工学部」「理工学部」という名称の情報はすでに古く、現在は先進工学部・創域理工学部であること。第三に、情報系の学びは2026年の創域情報学部へ集約が進んでいること。第四に、薬学部の移転のようにキャンパス配置は今も動いており、受験する年度の最新情報を確認する習慣が不可欠だということです。
東京理科大学が向いている人・受験前に知っておくべき注意点
ここまでの内容を踏まえると、理科大が向いているのは、数学と理科で勝負したい人、研究職や大学院進学を視野に入れている人、そして入学後もコツコツ努力を続けられる人です。ネームバリューだけでなく「4年間で本物の実力を付けたい」と考える受験生には、これ以上ない環境といえます。
一方で、出願前に確認しておきたい注意点もあります。第一に、志望学科のキャンパスと通学・住まいの計画。第二に、進級要件と入学後の勉強量の覚悟。第三に、経営学部を文系型入試で受ける場合の数学の準備。第四に、方式が多いからこそ重要になる併願設計です。B方式の学部別日程、C方式とグローバル方式の二者択一、英語外部検定のスコア取得時期などは、高3の夏までに計画しておくと直前期に慌てません。
東京理科大学に関するよくある質問
まとめ|理科大は「入ってからも伸びる」大学
最後に、この記事の要点を整理します。
- ✓東京理科大学は8学部・4キャンパスの理工系総合大学で、学科を選んだ時点でキャンパスと生活拠点が決まる
- ✓紛らわしい工学系3学部は「工学部=葛飾の王道」「創域理工=野田の分野横断」「先進工=葛飾の融合領域」で整理できる
- ✓入試はA方式からS方式・総合型まで多彩で、2026年度の改革により国公立との併願がしやすくなった
- ✓関門制度により進級は厳しいが、その実力主義こそが就職・大学院進学の強さの源泉になっている
- ✓学部再編とキャンパス移転が続いているため、出願前には必ず最新の募集要項を確認する
東京理科大学は、受験でも入学後でも「実力」で正面から評価してくれる大学です。だからこそ、志望するなら早い段階から数学・理科の土台を固め、方式の多い入試を戦略的に使いこなす準備が欠かせません。
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