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共通テスト対策

理系の共通テスト対策|科目の優先順位と秋からの勉強法

数学の問題集を進め、物理と化学の復習をする。それだけで夜になってしまい、国語や地歴公民、情報は今日も後回し。

理系の受験勉強では、こんな一日になりがちです。勉強していないわけではないのに、共通テストの合計点が思うように伸びない。そこで焦って、さらに教材を増やしてしまうこともあります。

でも、最初に見直したいのは教材の数ではありません。志望校の合否に結びつく点数を、どの科目で積み上げるかです。

理系の共通テスト対策、整理の順番

  1. 志望校の必要科目と、大学独自の換算配点を確認する。
  2. 失点を「知識・理解」「読み取り」「時間配分」に分ける。
  3. 数学・理科の土台を保ちながら、後回しの科目にも学習枠を置く。

この記事では、国公立大学を目指す理系受験生を中心に、秋からの勉強の組み立て方を解説します。私立理系の共通テスト利用・併用方式を考えている方にも、配点から優先順位を決める方法は共通です。

理系の共通テスト対策

まず、第一志望と主な併願先について、必要科目と配点を書き出してください。模試の合計点だけでは、その大学に向けた課題が見えにくいからです。

国公立理系でも、求められる科目や共通テストの比重は大学・学部・方式によって異なります。私立の共通テスト利用入試も、採用する科目や得点の扱いは一律ではありません。

  • 必要科目:理科は何科目必要か、地歴公民はどの科目を使えるか、情報は必要か。
  • 換算配点:各科目が何点に換算されるか。英語のリーディングとリスニングの比率も確認する。
  • 選抜全体:共通テストと二次試験の配点、第一段階選抜の有無を確認する。

例えば、100点満点の科目が大学では50点に換算されるなら、素点を20点伸ばしたときの加点は10点です。これは単純比例で換算される場合の例です。

苦手だから最優先、得意だから後回し、と機械的に決めないこと。換算後の得点と、改善に必要な学習を一緒に考えます。

「理系なら何割必要?」

共通テストの目標を、理系だから一律に8割、9割と決めることはできません。志望校の配点や選抜方法によって、必要な戦略が変わるためです。

大学の公表資料や模試の志望校別判定を参考にしながら、目標を科目別に分けましょう。各科目で少し崩れた場合も想定し、合計点に余裕を持たせて考えます。

数学は「解ける」と「時間内に解ける」を分ける

二次試験の問題には取り組めるのに、共通テスト数学で点が安定しない。そんなときは、難しい問題を追加する前に、時間の使い方を確認したいところです。

2027年度の『数学Ⅰ,数学A』と『数学Ⅱ,数学B,数学C』は、それぞれ70分です。知っている解法を使うだけでなく、問題文の設定や誘導を捉えて進める練習が必要になります。

復習では、止まった場所に印をつける

「時間が足りなかった」で終わらせず、どこから予定が崩れたのかを残します。次の3つでは、必要な対策が違います。

  • 設定が整理できない:登場する量や条件を、図・表・式に置き換える練習をする。
  • 誘導の意味を見失う:直前に求めた値や式を、次の設問でどう使うか確認する。
  • 計算や一問への固執で遅れる:計算過程を見直し、保留して先へ進む判断も練習する。

解説を見る前に、時間を延ばして解き直すのも一つの方法です。それで解けるなら、知識不足だけでなく、処理や判断の速さに課題がある可能性があります。

一方、時間をかけても進めない問題は、公式の意味や基本問題まで戻ります。原因を分けずに、本番形式の問題だけを繰り返さないことが大切です。

数学Ⅲと、共通テストの選択範囲を混同しない

数学Ⅲは共通テスト数学の出題範囲には含まれません。ただし、志望校の二次試験・私立一般入試で必要なら、共通テスト対策と並行して学習を続けます。

また、2027年度の数学Ⅱ・B・Cでは、数列、統計的な推測、ベクトル、平面上の曲線と複素数平面の4項目から3項目を選択解答します。

学校の進度と二次試験の範囲を踏まえ、どの項目を軸にするか早めに確認しましょう。本番で初めて選択に迷う状態は避けたいところです。

理科2科目の勉強時間

物理と化学を受験するから、毎日同じ時間ずつ取り組む。一見バランスがよくても、それぞれの完成度が違えば配分を変える必要があります。

例えば、物理は既習範囲を自力で解ける一方、化学には未習範囲が残っている。この場合、物理の演習を維持しつつ、化学の未習範囲を埋める時間を増やす判断ができます。

反対に、化学の知識は整理できていても、物理が公式の暗記で止まっているなら、物理の立式に時間をかけます。点数だけでなく、失点の中身を見て決めましょう。

物理:実験・グラフから、使う関係を選ぶ

物理では、公式を知っていることと、問題の条件に合う式を選べることに差があります。実験の説明が長いときほど、すぐ計算を始めず、情報を整理します。

  1. 何を求めるか:力、速さ、エネルギーなど、答える量を確認する。
  2. 何が変わるか:実験で変えた条件と、一定に保った条件を分ける。
  3. 何を使えるか:グラフの軸・単位を読み、現象に合う法則や関係式を選ぶ。

例えば、同じ直線のグラフでも、縦軸が位置なのか速度なのかで、傾きの意味は変わります。形だけを見て公式を当てはめると、ここで間違えます。

復習では「この式を使った」だけでなく、「この条件があるから、この式を使える」まで説明できるかを確かめてください。

化学:知識の穴と、計算のつまずきを分ける

化学は、覚えていなかった問題と、知っていたのに計算できなかった問題を分けて復習します。同じ「不正解」でも、戻る場所が違うためです。

  • 知識で止まった:物質の性質や反応を、理由・条件とセットで整理する。
  • 計算で止まった:物質量、濃度、反応式の係数比など、どこで関係を取り違えたか確認する。
  • 実験・資料で止まった:操作の目的と、表やグラフから読み取れる事実を書き出す。

生物を選択する場合も、用語の確認だけで終わらせません。実験条件と結果を整理し、どの結果を根拠に結論を選んだのか説明する練習が役立ちます。

英語・国語・地歴公民・情報 科目の処理

数学や理科は、一問を考え込んでいるうちに予定を超えやすい科目です。そのあとで別の科目を始めようとすると、毎回同じ科目が残ってしまいます。

対策は、週の最初に、必要な科目の学習枠を確保することです。すべてを毎日長時間勉強する必要はありませんが、何週間も触れない状態は防ぎます。

科目 先に確認すること 学習の組み込み方
英語 語彙・構文、情報の照合、読む速さのどこが課題か 語彙の復習と読解を継続。リスニングも別枠で練習する
国語 本文の理解、選択肢の判断、古典の知識のどこで失点するか 古典の基礎確認と、本文に根拠を戻す読解練習を分ける
地歴公民 知識不足か、資料から判断できないのか 学んだ内容を、図表や資料を使う問題で確かめる
情報Ⅰ 用語、データの読み取り、処理手順のどこに穴があるか 実際の問題で診断し、苦手分野を週の予定に入れる

「理系だから情報は直前でもできる」「国語はセンスだから変わらない」と決めつけず、一度答案を作ってみてください。

数学の得点をさらに数点上げるより、放置していた科目の基礎を埋めるほうが、換算後の合計点につながる場合もあります。ただし、どの科目が伸ばしやすいかは本人の状況で変わります。

共通テストと二次試験、勉強時間の比率はどう決める?

「秋は共通テスト3割、二次試験7割」といった比率を、全員に当てはめることはできません。共通テストの配点と現在の得点、二次試験の完成度が違うからです。

まず、基礎学習は両方に役立つ時間として考えます。そのうえで、共通テストの形式演習と、大学別の記述・応用演習に使う時間を調整します。

  • 共通テストで大きく失点している:未定着の基礎と、共通テストだけで使う科目の学習を増やす。
  • 知識はあるが時間切れになる:大問別・本番形式の演習を組み込み、処理の手順を修正する。
  • 共通テストは安定しているが二次が弱い:共通テストの状態を定期的に確認しつつ、記述や応用問題の時間を確保する。

模試や演習の結果を見て、1〜2週間ごとに調整しましょう。予定どおりの時間を使ったかに加え、「前にできなかったことができるようになったか」で計画を評価します。

9月〜本番までの進め方

9〜10月:穴を見つけ、埋める
必要科目と配点を整理。既習範囲の演習で失点原因を確認し、未習範囲を終える予定も立てます。基礎ができている科目は、形式練習も始めます。

11月:時間内に使えるか確かめる
大問別演習と本番形式を組み合わせ、時間不足や科目間の偏りを確認します。二次試験で必要な科目の学習も継続します。

12月〜本番:得点の再現性を高める
形式演習と復習の比重を高め、繰り返す失点を減らします。新しい教材を増やすより、既に見つかった課題の解消を優先します。

これは計画を立てるための一例です。志望校の配点や学校の進度に合わせて前後させます。2027年度共通テストの本試験は、2027年1月16日・17日です。

過去問は、解いた回数より「次に変えること」を残す

過去問を採点して、解説を読んで、次の年度へ進む。この流れだけでは、同じ間違いが残ることがあります。

復習ノートを何ページも作る必要はありません。間違えた問題について、次の3点を短く書けば、次回の学習につながります。

  1. 止まった場所:「グラフの横軸を確認せずに式を立てた」など。
  2. 補う学習:「軸と単位を確認してから、関係式を選ぶ練習をする」など。
  3. 確認方法:別の類題で、自分だけで判断できるか確かめる。

本番形式の演習は、復習までできる量にします。旧課程の問題を使うときは、現在の出題範囲や形式との違いも確認してください。

理科を2科目受験する場合は、各科目60分で解く練習も必要です。本番では2科目分の解答時間を、自由に振り分けることはできません。

自力で失点原因を見つけにくい科目は個別に確認するしかない

解説を読めば分かる。でも次の模試では、また同じところで止まる。

そんなときは、勉強時間を増やす前に、答案と考え方を誰かに見てもらう方法があります。自分では計算ミスだと思っていても、その前の条件整理に原因があるかもしれません。

PingPointは、双方向オンラインで行う大学受験の個別指導塾です。数学・物理・化学など、つまずいている科目について、途中式や授業中のやり取りから確認します。

  • 授業前:LINEなどで答案や質問箇所を共有する。
  • 授業中:どの条件を読み、なぜその式や選択肢を選んだのかを確かめる。
  • 復習:説明を聞いた問題を自力で解き直し、類題でも使えるか確認する。

今の塾を続けながら、苦手な1科目だけ補強することも可能です。通塾に使う時間がかからないため、学校や他科目の勉強と組み合わせやすくなります。

受講内容は、PingPointのコース・授業内容をご確認ください。共通テストを中心に対策したい場合も、志望校と希望科目をお知らせください。

今週、何を変えるか。一つ決めるところから

理系の共通テスト対策は、すべての科目を同じペースで進める必要はありません。得意科目を維持する時間、未習範囲を埋める時間、時間内に解く練習を分けて考えます。

まずは直近の模試を開き、「次に同じ失点をしないために何をするか」を一つ決めてください。取り組む内容が具体的になると、勉強の優先順位も見えやすくなります。

共通テストの苦手科目、一緒に整理しませんか

模試の結果や答案、志望校をもとに、今の学習で補いたい部分を確認します。「数学だけ」「物理・化学を見てほしい」といったご相談も受け付けています。

共通テストの苦手科目を相談する

参考・公式情報

情報確認日:2026年9月24日。試験制度は2027年度入試の公表情報をもとに記載しています。必要科目・配点・選抜方法は、志望大学の対象年度の募集要項で確認してください。学習配分やスケジュールは個別に調整するための提案です。

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