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共通テストレビュー:化学編

今回の記事では、「共通テスト」、「化学」のレビューをさせていただきます。

 

~全体概要のレビュー~

 

見慣れない反応や実験をテーマとした問題が多く出題されました。昨年のセンター試験における大問数が7問、問題数が32問だったのに対し、今年の共通テストは大問が5問に減少し、問題数は28問に減少しました。昨年センター試験よりやや難化したと言われています。センター試験で例年存在した選択問題は無くなり、全問必答の試験形式でした。

~大問毎のレビュー~

 

第1問「物質の状態と平衡」
(点数:20点、問題数:5問)

 

金属元素の基本的性質を問う問題、体心立方格子のアボガドロ定数を示す文字式を選択する問題、物質の溶解と分子間力についての理解を問う問題、エタノールの蒸気圧曲線が与えられ、エタノールが凝縮するときの温度を読み取ったり、2種類のシャルルの法則のグラフから、圧力の変化を読み取る問題等が出題されました。

 

第2問「物質の変化と平衡」
(点数:20点、問題数:5問)

 

光が関わる化学反応や、空気亜鉛電池の反応、水の状態変化・水分子間の水素結合とそのエネルギーの関係が出題されました。特に問3c、エネルギーに関する問題は、種々の熱を考慮した上での計算が求められました。

 

第3問「物質の変化と平衡」「無機物質」
(点数:20点、問題数:6問)

 

溶融塩電解や金属単体の性質、周期表に関する知識を問われる問題や錯イオンの光による反応についての実験内容を理解して考察する問題が出題されました。

 

第4問「有機化合物、高分子化合物」
(点数:20点、問題数:6問)

 

芳香族化合物の反応に関する問題や、油脂に関する知識を問う問題、アルコールの酸化と脱水、合成高分子化合物、ポリペプチドに関連した問題が出題されました。

 

第5問「物質の変化と平衡、天然高分子化合物」
(点数:20点、問題数:6問)

 

グルコースの水溶液中での平衡と反応に関する問題が出題されました。α-グルコースとβ-グルコースの平衡反応のmol数の関係を問う問題や、教科書では扱われていないグルコースの酸化分解に関する問題等が出題されました。