今回の記事では、「共通テスト」の「英語(リスニング)」をレビューしていきたいと思います。ご参考いただければと思います。
~全体概要のレビュー~
100点満点のテストで問題数は37問、大問6問の構成。第1問、2問はセンター試験同様、音声が2回流れましたが、第3問以降は1回のみ流れる形式でした。難易度はこちらもリーディングと同様、昨年センター試験並と言われています。
~大問毎のレビュー~
第1問(点数:25点、問題数:7問)
A問題とB問題、2つの小問があり、共に短い発話を聞くリスニング問題です。音声は2回流れます。A問題は流れた内容と最も近い内容の選択肢を選ぶ問題、B問題は流れた内容に最も合うイラストを選択する問題でした。
第2問(点数:16点、問題数:4問)
会話と、それについての問いを聞き、日本語による説明を確認し、イラストの選択肢を選ぶ問題です。こちらも音声は2回流れます。
第3問(点数:18点、問題数:6問)
この問題以降、流れる音声は1回となります。日本語で書かれた場面についての記載情報を参考にし、短い英会話を聞き、会話についての問いに答えるという問題です。断片的に聞き取れたとしても、必要な情報を正確に聞き取れなければ問題を間違えやすい仕様になっていました。
第4問(点数:12点、問題数:9問)
A問題とB問題、2つの小問で構成されています。A問題では、学校以外での時間の使い方に関する説明が音声で流れ、その情報を参考に、与えられた円グラフの空欄を埋める問題と、DVDショップにおけるDVDの値下げに関する説明が音声で流れ、与えられた表の空欄を埋める問題が出題されました。B問題は、流れる音声の情報を参考に、ミュージカルに対して自身が求める3つの条件に最も当てはまるものを選択する問題でした。
第5問(点数:15点、問題数:7問)
講義が音声で流れ、与えられたワークシートにおける空欄を埋める問題や、音声の内容とグラフを基に、与えられた選択肢の内、最も講義の内容に一致するものを選ぶ問題が出題されました。
第6問(点数:14点、問題数:4問)
A問題とB問題、2つの小問で構成されています。A問題では、フランス留学についての2人の会話を聞き、その内容の理解を問う問題が出題されました。B問題では、レシートの電子化についての4人の会話を聞き取り、その内容を正確に理解しているか問われる問題が出題されました。
~最後に~
いかがでしたでしょうか?リスニングの問題の比重が高まった理由は、リーディングに関する記事と主張が被りますが、(https://pingpoint.jp/media2/)正確な文法知識の豊富さよりも、読む力や、聞く力、さらには読む力と聞く力を組み合わせて、必要な情報を得る力の必要性が注視されてきたからこそかと思われます。現在、様々な優れた研究論文が海外で提出され、優れた多くのビジネスが海外で生まれてきており、日本、日本人が社会的価値、経済的価値を高めるために、海外諸国、その人々に対しての積極的なコミュニケーションをとる事を今まで以上に必要とされてきています。それゆえの今回のセンター試験からの問題再編・再構築だと感じられるテスト内容だったと思います。