青山学院大学 全学部日程の難易度は?個別学部日程との違いとどっちを受けるべきか【2027年度】
青山学院大学(青学)を志望校に入れている受験生から、夏になると必ず出てくる質問があります。
「全学部日程と個別学部日程、どっちを受けたほうがいいですか?」
結論から言うと、多くの受験生にとっては個別学部日程が主戦場です。ただし「全学部日程を捨てていい」という意味ではありません。両方を出願するのが基本で、重要なのはどちらを本命に据えて夏以降の勉強配分を組むかです。
この記事では、青山学院大学の全学部日程と個別学部日程の違い、難易度と倍率に差が出る理由、そして自分がどちらを軸にすべきかの判断基準を整理します。2027年度の入試変更点にも触れます。
青山学院大学の一般選抜は大きく3種類
まず全体像を押さえます。青学の入試は次の3つに分かれます。
| 方式 | 試験日(2027年度) | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般選抜(全学部日程) | 2月7日 | 全学部・学科が同一日。独自問題3科目のみ |
| 一般選抜(個別学部日程) | 2月9日〜19日 | 学部ごとに日程が異なる。共通テスト併用が主流 |
| 大学入学共通テスト利用入学者選抜 | 個別試験なし | 共通テストの得点のみで判定 |
「青学の入試は複雑」と言われる原因は、個別学部日程の中がさらに4つの方式に分かれていることにあります。ここを理解しないまま偏差値表だけを見て出願すると、対策の方向を間違えます。
全学部日程の特徴|シンプルだが枠が狭い
全学部日程は、青学の入試の中で最もシンプルな方式です。
- 全学部・全学科が同じ日に一斉実施
- 学部・学科が指定する独自問題3科目のみで合否判定
- 全科目マークシート方式(解答用紙は1枚)
- 共通テストの受験は不要
- 例年、青山キャンパスのほかに地方会場も設置される
- 原則として学部をまたいだ併願はできない(同一学部内の学科併願は一部可)
記述問題がなく、共通テストも使わない。地方在住の受験生でも近い会場で受けられる。この「受けやすさ」が全学部日程の最大の魅力です。
そして、この受けやすさこそが難易度を押し上げる原因になっています。
個別学部日程の特徴|4つの方式に分かれる
個別学部日程は、学部・学科・方式によって次の4形態のいずれかで実施されます。
(1)独自問題+共通テストの組み合わせ 指定された共通テストの教科・科目の評価に加え、独自問題として「記述式を含む総合問題」「記述式を含む個別科目問題」「論述」などが課されます。文学部、教育人間科学部、法学部、経営学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部、統計データサイエンス学環(2027年4月開設予定)などが該当します。
(2)英語資格・検定試験を出願資格とし、独自問題+共通テスト 総合文化政策学部が該当します。
(3)英語資格・検定試験を出願資格かつ合否判定にも利用し、独自問題のみ 文学部英米文学科、国際政治経済学部が該当します。英検などのスコアを持っていることが前提の方式です。
(4)独自問題のみ 経済学部、理工学部の一部方式などが該当します。共通テストを使わずに受験できます。
つまり青学の個別学部日程は、**「共通テストを使う方式が主流」**というのが実態です。ここが早稲田や明治など他のMARCH・難関私大と大きく違う点で、青学志望者が共通テスト対策を軽視できない理由でもあります。
なぜ全学部日程のほうが難易度・倍率が高くなるのか
「青山学院 全学部 難易度」で検索する受験生が多いのは、実際に数字を見て驚くからです。多くの学部で、全学部日程の倍率は個別学部日程より高くなります。理由は2つあります。
理由1:募集人員が圧倒的に少ない
青学の主力はあくまで個別学部日程です。学科によっては、個別学部日程の募集人員が全学部日程の数倍から10倍近くになるケースもあります。分母が小さければ、同じ志願者数でも倍率は跳ね上がります。
理由2:受けやすいぶん志願者が集中する
全学部日程は共通テスト不要、マークシートのみ、地方会場あり、そして1日で完結します。「とりあえず出しておこう」という併願者を大量に集める構造になっています。学部を絞りきれていない受験生も、共通テストの手応えが悪かった受験生も流れ込んできます。
この2つが重なるため、全学部日程は「合格最低点は極端に高くないのに倍率だけ高い」という状態になりやすいのです。
具体的な倍率・合格最低点は学部・学科・年度で大きく変動します。出願前に、青山学院大学公式サイトの「過去の入学者選抜試験結果・参考データ」で、自分の志望学科の数字を必ず確認してください。学部全体の平均値では判断を誤ります。
どっちを受けるべきか|タイプ別の判断基準
個別学部日程を軸にすべき人
- 志望学部が明確に決まっている
- 記述問題に抵抗がない、または夏から鍛える時間がある
- 共通テスト(特に国語・地歴公民)で7割以上を取れる見込みがある
- 英検2級〜準1級のスコアを持っている、または年内に取得予定
青学は個別学部日程のほうが募集人員が多く、方式も複数あります。自分の得意分野に合う方式を選べるという点で、対策の効率が良いのは個別学部日程です。
全学部日程を軸にすべき人
- 学部にこだわりがなく「青学に入りたい」が優先
- マークシート形式で安定して得点できる
- 共通テストが不安、または私立専願で共通テスト対策に時間を割けない
- 遠方在住で、東京での受験回数を減らしたい
学部間の併願はできませんが、共通テストなしで青学に挑戦できる唯一のルートです。私立専願の受験生にとっては重要な選択肢になります。
現実的な結論
多くの受験生にとっての最適解は、**「個別学部日程を第一志望の方式に据え、全学部日程も併願で出願する」**です。全学部日程は2月7日、個別学部日程は2月9日以降なので日程は衝突しません。受験機会は多いほうが有利です。
ただし勉強時間の配分は片方に寄せてください。記述対策と共通テスト対策の両方を中途半端にやるのが、青学受験で最も多い失敗パターンです。
2027年度の主な変更点
2027年度入試では、いくつか無視できない変更が発表されています。志望学部が含まれていないか確認してください。
- 経済学部:個別学部日程の試験方式および試験科目が変更(サンプル問題が公表済み)
- 経営学部:個別学部日程の試験教科・科目が変更(サンプル問題が公表済み)
- 社会情報学部:共通テスト利用入学者選抜の科目型が変更
- 統計データサイエンス学環:2027年4月開設予定の新設組織。サンプル問題が公表されています
方式変更があった学部は、過去問がそのままでは使えません。だからこそサンプル問題が公表されているわけで、夏のうちに一度目を通しておくべきです。「過去問は秋から」と思っていると、方式変更に気づくのが遅れます。
なお、2027年度の一般選抜・共通テスト利用の入学者選抜要項は11月中旬頃に公表予定です。募集人員や配点の最終確定はそこですが、方式と試験日はすでに公表されているので、受験プランは今から組めます。
夏休み中に決めておきたい3つのこと
8月は、青学志望者にとって「方式を決める月」です。ここを曖昧にしたまま秋に入ると、勉強の優先順位がつけられなくなります。
① 共通テストを使うかどうかを決める
これが最大の分岐点です。個別学部日程の多くは共通テスト併用型なので、共通テストを使うと決めた瞬間、国語や地歴公民の対策時間を確保する必要が出てきます。逆に独自問題のみの方式に絞るなら、その時間を記述対策に回せます。
秋から方針転換すると、どちらも間に合いません。8月中に決めてください。
② 英語外部検定を取りに行くか判断する
文学部英米文学科と国際政治経済学部は、英語資格・検定試験を出願資格として使う方式があります。総合文化政策学部も同様の方式を持ちます。取得を目指すなら、10〜11月の受験回に間に合わせる必要があります。夏に判断しないと物理的に間に合いません。
③ 志望学科のサンプル問題・過去問を1年分だけ解く
「まだ実力がついていないから」と先延ばしにする受験生が多いのですが、夏の目的は点数を取ることではなく、ゴールの形を知ることです。記述の分量、時間配分の厳しさ、共通テストとの配点バランス。これを体感してから秋の勉強を組むのと、知らずに組むのとでは、9月以降の3か月の密度がまったく変わります。
まとめ
- 青学の一般選抜は全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用の3種類
- 全学部日程は2月7日・独自3科目・全問マークシート。シンプルだが募集人員が少なく倍率は高くなりやすい
- 個別学部日程は2月9日〜19日・4つの方式。共通テスト併用型が主流で、募集人員も多い
- 学部が決まっているなら個別学部日程、青学に入ることが優先なら全学部日程が軸
- 2027年度は経済・経営・社会情報学部で変更あり。統計データサイエンス学環も新設予定
- 夏のうちに「共通テストを使うか」「英語外部検定を取るか」を決める
青学は、方式を正しく選べば得意分野で戦える大学です。逆に言えば、方式選びを間違えると、実力があっても届きません。偏差値表ではなく、募集人員・配点・出題形式の3点から自分に合う方式を選んでください。
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