国公立・私立を問わず合格には高い学力が必要です。特に英語は入学後に英語論文を読む機会が多いことから、難関と言われるMARCHを超える近辺の大学では高いレベルを要求されます。この記事では、大学入学共通テストの英語について解説し、受験生が押さえておくべきポイントを紹介します。
国公立入試では、二次試験の成績が大きなウエイトを占めるようになりました。2021年度からの共通テストでは、共通テストよりも二次試験の配点が大きい、または半々という大学が増加しました。センター試験の時代に比べ、共通テストでの高得点だけで逃げ切る戦略は通用しなくなってきています。
英語リーディングは全問マーク式で80分という試験時間は変わらないものの、問題の形式や分量が大きく変化しました。発音やアクセント、文法問題が廃止され、全て読解を中心とした問題となりました。試験全体の語数は約5500語と増加し、時間との戦いがより厳しくなっています。
出題内容は知識を問う問題から、思考力・判断力を問う問題へとシフトしています。身近な話題やグラフ、図表から情報を読み取り、英語で解答する問題が増えました。日常的な英語力や場面や状況を読み取る力が重要視されています。
単語の暗記は高校1年生からの積み重ねが重要です。一冊の単語帳を繰り返し使い、語源や接尾辞、接頭辞を活用して効率的に覚えましょう。英英辞典を活用することで、単語の理解が深まります。また、医学や生物学用語も覚えておくことが必要です。
文法は英語の基礎であり、全ての単元に関わります。問題集を解く際には、わからなかった問題に付箋を貼り、自分の苦手分野を把握しましょう。長文読解や英作文を通じて文法を学ぶことも有効です。
長文読解では、まず自分のペースで辞書を使わずに読み、わからない単語や構文に印をつけましょう。その後、単語や構文を調べ、精読して全文を日本語訳してみることが大切です。音読やシャドーイングを取り入れ、リスニング力も同時に鍛えましょう。
リスニングの配点が50点から100点となり、リーディングと同じ配点となりました。スクリプトが一回のみ流れる問題が増え、複雑な形式になっています。日常的なリスニング練習が必要です。
共通テストの英語は、センター試験のような知識偏重から脱し、思考力・判断力を問う問題が増加しました。2021年度の共通テストを分析し、各予備校の模試問題をこなし、形式に慣れていきましょう。
共通テストの英語は、より実践的で思考力を試す内容になっています。受験生の皆さんは、日頃から英字新聞や海外のニュースサイトなどに触れ、実用的な英語力を磨いていきましょう。