2025年の大学入試共通テストには大きな変更があり、それに備えるためには各教科においてどのような変化があるのか理解することが重要です。以下、各教科ごとに変更点を詳しく見ていきましょう。
国語
- 試験時間が80分から90分に増加します。
- 新たに実用的な文章を読解する問題が追加される可能性があります。これには、表やグラフが掲載されたレポートなどが含まれるでしょう。
- 現代文の出題数が2題から3題に増える可能性があるため、文章の読解力をより高める必要があります。
数学
- 試験時間が10分伸びて70分になります。
- 新たに「数学C」が追加され、「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B・C」といった選択肢が増えました。
- 「数学Bと数学C」ではこれまでの4項目から3項目に選択範囲が変更され、その中には難易度の高い「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」が含まれます。
- 文系生徒にとってはこれまで以上に数学の勉強が厳しくなります。
理科
- 化学の変更点として、「熱化学方程式」が削除され、「エンタルピー変化」で説明されるようになります。これにより、日本独自の教え方からグローバルスタンダードなアプローチへと変わります。
- 他の科目に大きな変更は見られませんが、従来の学習範囲をしっかり把握し、新しいアプローチにも対応できるよう心掛けましょう。
社会
- 地理歴史はこれまでの「日本史、世界史、地理」から「地理総合、歴史総合、地理探究、日本史探究、世界史探究」に変更されます。
- 公民も「現代社会、倫理、政治・経済」から「公共、倫理、政治・経済」に変更されます。
- 共通テストでは最大2科目選ぶことが可能で、公民を選択する場合は「公共」が必須になります。
- 「歴史総合」が必須となり、日本・世界の近現代史の内容を把握しておくことが求められます。
情報
- 新たに「情報」が加わり、高校の科目としても体系的に学習されるようになります。
- プログラミングやデータサイエンス、情報リテラシーに関する問題が出題される可能性が高く、広範囲な知識が必要です。
- 新たに加わる「情報」が国立大学入試では必答になるため、しっかりと勉強しておく必要があります。
これらの変更点を把握し、しっかりと対策を練ることが、2025年の大学入試共通テストに備える鍵となります。どの科目も新たなアプローチが求められるため、早めに対策を開始することが重要です。