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分子は物質の性質を示す最小単位の粒子
2023.12.16 |大学受験, 理学部,

分子とは、化学の世界で物質を形成する基本的な単位の一つです。中学校の教科書では、「分子は物質の性質を示す最小単位の粒子」と説明されていますが、これだけでは少しわかりにくいかもしれませんね。

分子とは、具体的には原子が互いに結びついてできたものです。例えば、水(H₂O)は水素原子2個と酸素原子1個が結びついてできた分子です。この結びつきは高校で学ぶ共有結合で形成され、電子が共有されることで原子同士が引き合い、強固に結びつきます。

しかし、全ての物質が分子で構成されるわけではありません。塩化ナトリウム(NaCl)のような物質は分子ではありません。これらは分子ではなく、たくさんの原子やイオンが集まってできています。塩化ナトリウムは静電気力によってイオン同士が引き合い、固くくっついています。同様に金属の銅(Cu)も、金属結合によって原子同士が密接に結びついています。

中学の範囲では、これらの概念は少し難しいかもしれません。ですが、単体と化合物、混合物などの基本的な区分は、純粋な物質や物質の性質を理解する上で重要です。単体は1種類の元素で構成されており、化合物は2種類以上の元素から成り立っています。混合物は2種類以上の物質が混じり合ったものです。

「分子をつくる」物質と「分子をつくらない」物質を区別することも重要です。分子を構成する物質は原子同士が強固に結びついている一方、分子を持たない物質は、原子やイオンが何となく集まっている状態です。

このように、分子の概念は化学の世界において非常に重要ですが、中学校の範囲では詳細まで深く学ぶことは難しいかもしれません。しかし、基本的な理解を深めることで、化学の世界に対する興味や理解を広げる一歩となることでしょう。