進学先を選ぶ際、自分に向いていない学問を選んでしまうと、大学生活が苦痛になる可能性があります。高校までは興味がなくても勉強できたかもしれませんが、大学では専門性が高くなるため、興味がない分野についていくのは難しいです。苦手な分野に4年間を費やさないようにするためには、以下の点に注意することが重要です。
これらの理由で選んだ場合、自分にとってやめたほうがいい学部を選ぶことになります。現在少しでも興味のある分野を選ぶことが重要です。また、学部選びで成功しても、学科選びで失敗することもあります。例えば、「英語でコミュニケーションが取れるようになりたい」と思い外国語学部を選び、なんとなく英米文学を専攻したとします。しかし、英会話のような授業を期待していたのに、苦手な文学を読み進める授業が多いことに気付く場合もあります。
後悔しないためには、学部のイメージだけでなく、大学のパンフレットやホームページで講義の内容やカリキュラムをしっかり調べることが大事です。
自分が目指している職業につながらない学部も、自分に向いていない学部といえます。職業によっては、卒業学部や必要な資格の指定があるからです。同じ学科名でも、大学によっては希望する資格が取れないこともあるので注意が必要です。
将来の夢が決まっている場合は、職業から逆算して学部学科を決め、就職時に必要なスキルや資格を身につけましょう。学部や資格を問わない職業の場合は、大学全体の就職実績を基準に選ぶのもひとつの方法です。
進路に迷ったときは、以下の方法を試してみてください。
自分では自分のことをよく分からないものです。親や先生、友だちに相談することで、客観的な意見をもらえるかもしれません。それによって、自分に合った学部学科が見えてくることがあります。
職業が決まれば逆算して学部学科を決められます。自分の知っている職業から選ぼうとして見つからない場合は、逆引き大学辞典などを参考にして、さまざまな職業について調べてみましょう。
自己分析とは、これまでの経験で自分の心が動いた瞬間を振り返り、長所や短所、強みなどを見いだす作業です。客観的に自分のことを知ることで、進路選びに役立つでしょう。
就職活動時の汎用性が高い学部・学科を選ぶのも一案です。最近では、専門分野を問わず学べるリベラルアーツ学部をもつ大学も増えています。専門性はやや劣るものの、幅広い知識を得られるメリットがあります。
文系学部は比較的つぶしのききやすい学部が多いです。文学部、経済学部、法学部などは就職先が幅広く取れます。
理系学部は専門性が高い分野が多いですが、工学部は比較的つぶしのきく学部とされています。
将来性が見込める分野を選ぶのも面白い選択方法です。例えば、AIやデータサイエンスなどの分野は市場が大きくなるにつれ求人需要が増えるため、就職時に有利になる可能性があります。
「就職に有利」とされる学部は、学んだ「専門的知識・技能」を活かせる就職先に就くならば、他学部よりも有利です。例えば、医学部や薬学部は学ぶことすべてが仕事に直結しています。工学部や法学部、経済学部も同様に、専門知識・技能を仕事に結びつける力が求められます。
専門職以外の仕事、例えば営業職や事務職などの総合職は、どの学部出身者でも就くことができるため、学部の有利性はあまり関係ありません。企業側は「学業に対する取り組みの姿勢」や「会話が成り立つか」などを見て判断しています。
憧れの企業から内定をもらっても、実際に入社してみないと分からないことが多いです。「内定獲得」は通過点であり、本番は入社してからです。終身雇用の考え方がなくなりつつある現代では、「転職」をしてキャリアアップしていくことも一般的です。重要なのは、学部選びや就職活動を通じて、自分にとって最適なキャリアを築くための基礎を作ることです。
興味が持てない学部・学科を選ばないためには、現時点で少しでも興味のある分野を選ぶことが重要です。学部や学科を選ぶ際には、自分の興味や将来の職業につながるかどうかを考慮し、周囲の意見を取り入れたり、自己分析を行ったりすることが大切です。また、就職に有利な学部を選ぶ際には、その分野の専門知識や技能を活かせるかどうかを考えることが重要です。最終的には、自分にとって最適なキャリアを築くための選択をすることが大切です。