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鉄緑会とは?東大合格を目指す超進学校向け塾の実態とは
2025.04.23

鉄緑会とは?東大合格を目指す超進学校向け塾の実態とは

東京大学の合格者の中でも、特に難関とされる医学部や法学部を目指す受験生にとって、鉄緑会という塾の存在は避けて通れない存在です。名前を聞いたことがあるけれど、実態がよくわからない。そんな方のために、鉄緑会の仕組みやメリット・デメリット、実際についていけなくなる理由まで、徹底的に解説していきます。


鉄緑会のルーツと名前の由来

鉄緑会は1983年に東京大学の学生によって設立された学習塾です。その名称は、東京大学医学部の同窓会「鉄門倶楽部」と、法学部の自治組織「緑会」からインスピレーションを受けたもの。創設当初から、東大生による東大志望者のための学習機関として高い志を掲げていました。


鉄緑会の特徴とは?

1. 東大合格に特化したカリキュラム

鉄緑会の最大の特徴は、東京大学現役合格をゴールとした独自の学習システムです。中学1年から高校3年までの6年間を通じて、徹底的に基礎力と応用力を養成します。

  • 中学のうちに高校内容を先取り

  • 高校では反復と実践演習

  • 大学入試本番で最大限の実力発揮を狙う

2. 実力派の講師陣

講師は主に東大の現役学生や卒業生が中心。指導力・学力・人柄に関する選考を通過した者だけが教壇に立ちます。

3. 指定校制度による選抜入塾

鉄緑会には「指定校制度」があり、特定の進学校に通っている生徒は入塾試験なしで中1の4月に入塾できます。それ以外は入塾試験が必要で、かなりハードルが高いとされています。


カリキュラムの全体像

鉄緑会では、以下のようなステップで学習を進めていきます。

  1. 中学1年~中学3年:英数を中心とした先取り学習

  2. 高校1年~高校2年:演習重視の反復学習

  3. 高校3年:東大対策に特化した実践演習


授業の難易度と進度

鉄緑会の授業進度は、一般的な中高一貫校よりもさらに1年早いと言われています。

  • 中1で中3の範囲を終了

  • 中3で高校範囲をひととおり終える

  • 高1以降は実際の入試問題を使った演習が主流

このように、非常にハイレベルな内容をハイペースで学ぶスタイルとなっており、ついていくためには相当な努力が必要です。


指定校と在籍生徒

以下が鉄緑会の指定校と、その在籍生徒数の一部です(2025年1月時点)
開成 1118 名,桜蔭 900 名,筑大駒場 598 名,麻布 537 名,海城 501 名,駒場東邦 324 名,筑大附 441 名,豊島岡 442 名
女子学院 289 名,雙葉 267 名,渋谷幕張 298 名,渋教渋谷 278 名,早稲田 291 名,聖光学院 99 名,栄光学園 98 名

その他にも、白百合、渋渋、早稲田、武蔵など多数の進学校の生徒が在籍しています。


鉄緑会のメリット

  • 東大医学部・法学部に多数の現役合格者

  • 指導力に優れた東大出身の講師陣

  • 明確で徹底されたカリキュラム

  • 同じ志を持つ仲間との切磋琢磨


鉄緑会のデメリット

1. 学習負荷が非常に大きい

1教科あたり週に5〜10時間、トータルで10〜20時間程度の自学が求められるため、部活動や趣味との両立が困難な場合があります。

2. 教材と宿題の量が膨大

一つ一つのテキストが非常に分厚く、宿題も多いため、こなすだけでも時間がかかります。

3. 講師の質のバラつき

現役学生が多いため、指導力に差があることもあり、当たり外れを感じる保護者もいるようです。

4. 入塾タイミングによる不利

特に高3などの後期に入塾すると、授業内容についていけず苦労するケースが見られます。


鉄緑会についていけなくなる理由

  • 質問をせず、疑問を放置する

  • 学習時間を確保できない

  • 宿題を「こなす」だけで理解していない

  • 予習の習慣がない

これらが重なると、徐々に授業についていけなくなり、成果が上がらなくなります。


成績を挽回できた生徒の特徴

  • 時間を確保し、スケジュールを調整した

  • 講師に積極的に相談し、アドバイスを活用した

  • 授業と課題に真摯に取り組み、理解を重視した


最終手段としての「退塾」も選択肢

鉄緑会に通っていても結果が出ない場合、一度退塾して学習環境を見直すのもひとつの方法です。東大合格という目標を見失っては本末転倒。自分に合ったスタイルを見つけることが大切です。