受験が終わり、ひとまず肩の荷が下りた今、あなたは何を考えていますか?「4月から本気を出せばいい」「少しの間は遊んでも大丈夫」と思っていませんか?もちろん、これまでの受験勉強で心身ともに疲れているので、リフレッシュすること自体は大切です。しかし、ここで何もしない期間が長引くと、せっかく培った学力があっという間に低下してしまいます。
浪人生の最大の強みは、「すでに受験を経験している」ということです。試験の出題傾向や、自分の弱点を把握しているからこそ、次の受験に向けてより効率的に対策を練ることができます。しかし、その経験を活かすためには、今すぐ学習を再開することが不可欠です。
受験が終わった解放感から、予備校や塾の授業が始まるまでの間に勉強をストップしてしまう人は少なくありません。しかし、この期間こそが、4月以降の学力の伸びを大きく左右するのです。
少し休んでから本気を出そうと思い、3月いっぱいは遊びや趣味に没頭しました。その結果、4月に予備校の授業が始まると、復習が追いつかず、現役時代に覚えていたはずの内容を思い出すのに時間がかかりました。その間に、すでに勉強を継続していた浪人生との差が開き、模試の成績も低迷。結局、次の受験でも第一志望には届かないなんてことも。
3月は遊んでもいいです。ただ昨年やったことを忘れていいわけではありません。最低限現状維持してください。またゼロスタートになってしまったら現役生と同じスタートラインに逆戻りです。
受験直前は、多くの受験生が必死に詰め込み学習をします。そのため、試験本番では点数が伸びたとしても、それが短期記憶に依存していることも少なくありません。もし3月を遊びに費やしてしまえば、覚えたことの多くが抜け落ちてしまうのは当然のことです。
逆に、この時期に適切な学習を続けることができれば、現役生がまだ受験モードに入っていない間に確実な基礎固めをすることができます。
せっかく身に着けた能力を無駄にしないでください。受験本番直前のように殺気だってやりまくる必要はないです。落ち着いて忘れないように定着させて!
浪人生の中には、「どうせ4月からみんな同じスタートラインに立つ」と思っている人もいるかもしれません。しかし、それは大きな誤解です。
実際には、受験直後から学習を続けた人と、遊んでいた人の間には、大きな差が生じています。4月になってから「勉強しなきゃ」と焦り出しても、記憶が薄れている分、取り戻すのに余計な時間がかかります。一方で、継続して学習していた人は、予備校の授業についていきやすく、予習・復習のペースも早いため、余裕をもって演習に取り組むことができます。
この違いは、半年後、そして受験本番で大きな差となって現れるのです。
浪人生の勉強時間は、1日10時間が平均と言われています。しかし、難関大学を目指すなら、それでは不十分です。1日12時間以上の学習を目標にし、さらに効率的な学習法を取り入れることが大切です。
机に向かっているだけでは勉強ではありません。しっかりと理解し、考えながら学習することが重要です。たとえば、数学の問題を解く際に、ただ答えを覚えるのではなく、解法の流れを説明できるようにすることが大切です。
長時間ダラダラ勉強しても、意味がありません。たとえば、「50分勉強+10分休憩」を繰り返すポモドーロ・テクニックを取り入れることで、集中力を保ちやすくなります。
応用問題に取り組む前に、まずは基礎を完璧にしましょう。たとえば、英語なら単語・文法の暗記を徹底し、数学なら公式の証明を自分でできるようにするなど、基礎を100%理解することが重要です。
浪人生活を成功させるためには、「なぜ今年合格できなかったのか」をしっかりと分析することが必要です。
「4月から頑張ればいい」という考え方は、浪人生にとって致命的なミスです。
今すぐにでも学習を再開し、4月のスタート時点でライバルと差をつけましょう。1年後の春、合格通知を手にした自分を想像しながら、目の前の勉強に全力を注いでください。
今の努力が、あなたの未来を大きく変えます。