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浪人にかかる費用っていくら?150万?
2024.11.05

浪人生活を選択する際の「年間費用の目安」は約150万円と言われていますが、志望大学や勉強環境の選択によって費用は大きく変動します。ここでは、浪人生活における主要な費用項目である予備校費用、受験料、生活費について詳しく見ていきます。さらに、「現役で私立大学に進学する場合」と「浪人して国公立大学を目指す場合」の費用比較や、予備校の種類別の料金相場についても考察し、最適な進路選択の参考となる情報を提供します。

浪人にかかる費用の内訳

浪人生活で発生する費用は、大まかに次の3つに分類されます。

1. 予備校費用

浪人生にとって、予備校費用は最も大きな負担となります。一般的な予備校では、学費や入塾金、特別講習の費用などが必要です。医学部を目指す場合などは、特に専門的な講座や指導が必要なため、年間100万円から400万円程度かかることもあります。

予備校の種類や科目数によって費用は異なります。一般的な予備校の相場は以下の通りです。

  • 文系私立:年間60万〜70万円
  • 文系国公立:年間70万〜100万円
  • 理系私立:年間70万〜80万円
  • 理系国公立:年間70万〜100万円
  • 医学部:年間100万〜400万円

予備校は、個別指導か集団授業かで費用が変わります。個別指導の場合はマンツーマンでの手厚い指導が受けられますが、集団授業に比べて10万円以上高くなる傾向にあります。

2. 受験料

浪人生は、現役生よりも多めに大学を受けることが多く、受験料もその分増加する傾向にあります。私立大学の受験料は1校あたり約3万円から6万円と幅があり、国公立大学の場合でも1万円から3万円程度がかかります。私立大学4校と国公立大学1校を受ける場合、受験料の合計はおおよそ12万円以上になります。

さらに、遠方の大学を受験する場合には、移動費や宿泊費も必要です。交通費や宿泊費は大学によって異なるため、受験する大学の立地によってはこれらの費用も計算に入れる必要があります。

3. 生活費や寮費

浪人するために一人暮らしや寮生活をする場合、生活費や寮費もかかります。特に、地方から都心の予備校に通う場合や難関大学向けの予備校の寮に入る場合、年間150万円から200万円程度の費用が必要となることがあります。

東京の予備校に通う地方の受験生の場合、予備校の提携寮などで生活費を抑えることも可能です。しかし、寮費を抑えるための予備校選びも重要です。

浪人と現役進学の費用比較

ここで、現役で私立大学に進学する場合と、浪人して国公立大学に進学する場合の費用を比較してみます。

たとえば、私立大学に現役合格した場合、文系学部で約400万円、理系学部で約550万円の学費がかかると言われています。一方、浪人を経て国公立大学に合格した場合の年間学費は約250万円です。

  • 私立大学に現役で進学:年間約400万~550万円
  • 浪人して国公立大学に進学:浪人時の150万円+国公立大学の学費250万円=年間約400万円

このように、必ずしも浪人して国公立大学に進学する方が安くなるわけではありません。特に医学部を志望する場合、私立大学は年間400万〜500万円かかる一方、国立大学では6年間で約350万円となります。浪人1年分の費用を考慮しても国立大学の方が負担は軽くなります。

予備校別の費用相場

浪人生の予備校費用は、予備校の種類やコース、指導形態によっても変動します。以下は主要予備校の年間費用目安です。

  1. 河合塾
    入学金10万円+年間授業料89~100万円=約99~110万円
    ※オンライン講師個別指導コースは125~137万円
  2. 東進ハイスクール
    入学金16万5000円+授業料49万5000円+指導費7万7000円=約76万6700円
    ※志望校対策講座を追加すると、約100万円程度になることが多いです。
  3. 駿台予備校
    入学金10万円+授業料87~125万円=約97~135万円
    ※オプションコースが必要な場合は年間80万円程度追加
  4. 四谷学院
    入学金5万円+授業料79万8000~88万4000円=約84万8000~93万4000円
    ※講習費用や交通費を含めると、合計100〜120万円が目安です。
  5. 代々木ゼミナール
    入学金10万円+授業料78万~88万5000円=約88万8000~98万5000円
    ※講習費用や交通費も合わせて、約110~130万円が必要です。
  6. 武田塾
    年間授業料50万~100万円(入学金4万4000円を含む)
    ※選択科目によって費用が大きく変わります。

予備校以外の学習サービス

予備校の費用が高額で通えない場合、オンライン学習サービスや個別指導サービスの利用も選択肢のひとつです。最近では、定額で利用できるオンライン講座や、好きな科目のみの指導を受けられるサービスも充実しており、家庭の負担を軽減する手助けになります。

まとめ

浪人生活にかかる費用は決して少なくなく、特に予備校費用が大きな負担となります。現役で私立大学に進学するか、浪人して国公立大学に挑戦するかは、それぞれの家庭の事情や進学目標によって異なります。浪人をするか迷っている場合は、「志望校に合格する可能性」「進学後の将来性」なども考慮し、自分に合った進路を選択することが重要です。