東京理科大学と聞くと、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか?
「難しいけどコスパがいい」「理系の登竜門」「早慶の次に強い」など、さまざまな評価が飛び交っています。
実際、理科大は受験生にとって非常に人気の高い選択肢の一つ。今回は、受験を検討しているあなたに向けて、東京理科大学の実態とレベル感をわかりやすくまとめました!
まず結論から言うと、理科大は私立理系大学の中でもトップクラスの難易度を誇ります。
特に理学部第一部や工学部など、主要な理系学部は偏差値60以上の学科が多く、かなり高水準。例えば2025年度の目安では、以下のようになっています。
学部名 | 偏差値(目安) |
理学部 | 57.5~62.5 |
工学部 | 55.0~62.5 |
創域理工学部 | 55.0~60.0 |
先進工学部 | 55.0~60.0 |
薬学部 | 57.5~60.0 |
経営学部 | 50.0~57.5 |
理学部第二部(夜間) | 40.0~45.0 |
理工系志望の受験生にとって、MARCHレベルより上、上智と同じくらい、早慶の次というポジションにあります。特に、数学や理科で高得点を狙う力が求められるため、しっかりと基礎~応用まで仕上げていく必要があります。
東京理科大学:神楽坂キャンパス
共通テストの得点率も高め。学科によって異なりますが、概ね80%以上が目安です。
B方式(独自試験型)を受ける場合でも、合格者のレベル感は地方旧帝大(東北大、九大など)の中堅学科と同等と考えて良いでしょう。
理科大を受験するなら、その「校風」や「授業の厳しさ」も知っておくべきです。
成果主義が徹底されている
課題・試験が非常にハード
脱落率(留年・中退)も少なくない
一言でまとめるなら、**「入ってからが本番」**というイメージ。
レポート地獄、難解なプロジェクト課題、試験での高得点要求…。一つ一つが受験以上に大変ですが、その分、確かな実力が身に付きます。
しかも、**本物の「理系力」**を鍛えられるので、社会に出た時にも即戦力として重宝されます。実際、理科大卒業生は専門職・エンジニア職での就職に非常に強いです。
私立理系トップグループの**「早慶上理」**。この中で理科大はどう見られているのでしょうか?
早稲田・慶應>東京理科大=上智
文系混合偏差値では上智寄りだが、理工系限定ならかなり健闘
MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)と比べると、理科大の方が基本的に上
こんな評価が一般的です。
特に数学・理科を武器にする受験生なら、理科大は早慶には届かないまでも、十分満足できるハイレベルな環境だと言えるでしょう。
僻地と名高い東京理科大学:野田キャンパス
理科大の入試は、大きく分けて次の3つです。
A方式(共通テスト利用)
→ 数学・理科・外国語の3科目型。得点率8割以上が目安。
B方式(独自試験型)
→ 数学・理科・英語の3科目で、難易度は高め。思考力・記述力重視。
C方式(共通テスト+独自試験併用型)
→ 共通テストの国語・英語と、理科大独自試験の数学・理科で判定。
特にB方式は、東京理科大学独自の超ハードな問題に挑むため、数学・理科を武器にできる人向けです。標準的な問題だけでは太刀打ちできないので、記述対策や応用問題への対応力も鍛えておきましょう!
ネットでは、「理科大はレベルが低い」なんて声がたまに見られますが、これは完全に誤解です。
理学部第二部(夜間学部)の偏差値が低いため
地方や文系層にあまり知られていないため
文系大学と偏差値単純比較されるため
特に夜間学部は社会人向けだったり、入試方式が特殊だったりするため、昼間学部と直接比較するべきではありません。それにも関わらず、全体のイメージが引きずられてしまっているのが現状です。
理系大学の難易度は、「偏差値」だけでは測れないことも多いので注意しましょう。
東京理科大学のレベルが低いなんてことを言う人は私は大学のことを何にもわかっていませんと自己紹介しているようなもの。ただの恥ずかしい人です。
実は東京理科大学、ノーベル賞受賞者を輩出した日本唯一の私立理系大学でもあります!
2015年に「ノーベル生理学・医学賞」を受賞した大村智博士は、東京理科大学理学部の出身。彼が発見した抗寄生虫薬「イベルメクチン」は、世界中で数億人を救ったとも言われています。
この実績だけでも、理科大の「研究レベルの高さ」は証明されていますよね。
さらに、企業からの評価も非常に高く、「企業が評価する大学ランキング」では私立中4位にランクイン。
就職活動でも、特に理系職種ではかなり強い武器になります。
東京理科大学は、決して楽な道ではありません。
入るのも難しい、入ってからも厳しい、でもその分、得られるものも非常に大きい大学です。
「本当に理系の道で勝負したい」
「理屈だけじゃなく、実力を身に付けたい」
そんな覚悟を持つ受験生にとって、理科大は間違いなく素晴らしい選択肢になるでしょう。
これから理科大を目指すあなたへ。
しっかりと基礎を固め、応用力・記述力を鍛え、ラストまで走り切ってください!
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