2025年度入試から導入される新科目「情報Ⅰ」に関するサンプル問題が公表され、ますます進化する共通テストの潮流が明らかになりました。これまでに2回のサンプル問題が提供されており、その傾向や注意すべき点について解説します。
情報科で身に付けるべき資質・能力は、以下の3つに焦点が当てられています。
共通必履修科目の「情報Ⅰ」は、問題の発見・解決に向けて情報とその結び付きの視点から捉え、情報技術を効果的に活用する能力を育むことが目的です。一方、選択科目の「情報Ⅱ」では、「情報Ⅰ」の基礎を踏まえつつ、情報システムやデータの活用、コンテンツの創造など、より高度な能力の育成が期待されます。
これらの単元はバランスよく出題されており、幅広い領域をカバーしています。
「プログラミング」が新たに導入されましたが、注意が必要なのは「疑似プログラミング」であることです。表記が実際のプログラミング言語と異なるため、適切な対策が求められます。なのでプログラマーの親がいるからと言って押してもらうことは厳しいでしょう。学校や塾でそれ用の対策が必要です。
数学的な分野からの出題が多い傾向が見られます。具体的には、「分散」「標準偏差」「相関係数」などが頻出します。特に数学Ⅰの理解が必要なので、注意が必要です。
サンプル問題よりも本番試験では大幅に難易度が上がる可能性があります。特に文章量が増えることが予想されるため、時間配分や読解力が重要です。
2025年度入試からの「情報Ⅰ」は、知識や技術だけでなく、幅広い資質と能力を問うものとなっています。ただし、サンプル問題を参考にする限り、対策次第で高得点も可能です。国公立大学志望者は、今後の情報科目の変更や大学の公表に注意しながら、戦略的な対策を進めていくことが重要です