「参考書は3周した。映像授業もひと通り見た。それでも模試の数学だけが動かない」——無料相談の場で、この種の悩みは着実に増えています。真面目に勉強している受験生ほど、この壁にぶつかるのはなぜなのか。
今回は、PingPointで数学を担当する講師のうち2名に話を聞きました。興味深いことに、別々に取材したにもかかわらず、2人の答えは驚くほど重なりました。
取材した講師
講師A早慶の理工系学部出身。数学担当。
講師BMARCHの理系学部出身。数学担当。
2人とも学習塾akamon labで学んで難関大学に合格し、選抜を経てPingPointの講師に。担当する生徒には原則、固定。
※プライバシー保護のため顔と名前は伏せさせていただいております。
目次
Q1. 「真面目にやっているのに数学が伸びない」生徒はなにがいけないのでしょうか?
講師A一言でいえば、自己流です。伸び悩んでいる生徒の答案を見ると、ほぼ例外なく途中の計算を省いていたり、図を描かずに頭の中だけで処理しようとしていたり、解答の書き方が我流になっていたりします。本人は「わかっている」つもりなんです。実際、解説を読めば理解はできる。でも、自分の手が正しい型で動くかどうかは別の話で、そこが抜けたまま問題数だけ増やしても点は伸びません。
講師B私が初回の授業でよく言うのは「自己流での計算や図示をサボるな」です。チャート式や映像授業での勉強は、正しい解答を「見る」ことはできても、自分の答案に染みついた癖までは教えてくれません。「わかる」と「解ける」の間には「型どおりに書ける」という段階が挟まっていて、独学の人はたいていここが抜け落ちています。
Q2. 自己流に、なぜ独学や映像授業では自分で気づけないのでしょうか
講師A映像は一方通行だからです。画面の中の先生は完璧な解答を見せてくれますが、あなたの答案は一度も見てくれません。数学の伸び悩みの原因は、答えの丸バツではなく、途中式や図、式変形の癖に表れます。答案を継続的に見る人間がいない限り、原因の特定は構造的に不可能なんです。
講師Bそれに、自己流は本人にとって一番「自然」なやり方なんですよ。違和感がないから、疑いもしない。丸付けをしても、バツの理由を「ケアレスミス」で片付けてしまう。実際には毎回同じ場所で同じ型崩れを起こしているのに、です。真面目な生徒ほど勉強量で解決しようとするので、癖のほうが強化されていく。これが独学の怖いところです。
Q3. とはいえ数学は、板書や途中式のやり取りが命の科目です。オンラインで本当に指導できるのですか。
講師A一番よく受ける質問ですね。当塾では、解いた答案の写真をLINEで送ってもらうことを全員にお願いしています。生徒が書いた途中式がそのまま手元に届くので、どこから自己流が始まっているかは紙の上で全部わかります。加えて、手元を映すカメラを用意できる生徒にはそれがベストですし、タブレットで画面を共有できる環境ならそれも有効です。ただ、専用の機材がなくても答案写真だけで指導は十分に回ります。実際、写真ベースの生徒が一番多いです。
講師B授業の前に、質問したい問題や解いた答案をLINEで送っておいてもらえると、こちらは読み込んだ状態で授業を始められます。開始直後から答案の核心に入れるので、2時間を無駄なく使える。オンラインだから薄くなるのではなく、事前準備込みで濃くできる。これが実感です。
Q4. 授業は実際、どのように進みますか。
講師A1回2時間、月4回が基本です。授業は、こちらで用意したチェック問題を解いてもらうところから入ります。答案を見れば、どの単元のどこで型が崩れているかが特定できる。そこを型どおりに解き直してもらい、なぜその書き方でなければいけないのかを言葉にして確認するところまでやります。
講師Bただし杓子定規にはやりません。個別指導ですから、定期試験や模試、入試本番が迫っていればそちらの対策に切り替えますし、「この単元を先にやりたい」という要望があれば柔軟に組み替えます。カリキュラムのほうが生徒に合わせるのが当然だと考えています。
Q5. 月4回の授業以外の日は、どう勉強すればいいのでしょう。
講師A宿題は出しますが、量も中身も生徒ごとに変えます。部活のある高校生と浪人生では使える時間がまるで違いますし、癖を矯正する段階なのか、演習量を積む段階なのかでも変わります。一律に「全員これを何ページ」という出し方はしません。
講師B授業のない日にわからない問題が出てきたら、LINEで送っておいてもらいます。返答は次の授業の冒頭でまとめて行うのが基本ですが、事前に届いていれば準備して臨めるので、その場で考えるより深い解説ができます。自宅学習をもっと細かく伴走してほしい場合には、別料金になりますがサポートのオプションも用意しています。
——教材は何を使うのですか。
講師A基本はPingPointのオリジナルテキストです。生徒に使い慣れた市販の参考書があれば、そちらに合わせることもできます。なお、オンライン指導では教材が手元にないと授業に支障が出る場合があるため、必要に応じてこちらから教材のご購入をお願いすることがあります。
Q6. 実際に、伸び悩みから抜け出した生徒の例はありますか。
講師A印象に残っているのは、地元の塾に通いながら、模試では日東駒専がE判定だった生徒です。転塾してきた時点で答案を見ると、やはり計算の省略と我流の書き方が染みついていました。そこから型の矯正と演習を1年間積み重ねて、MARCHに合格しています。
講師B劇的な話に聞こえるかもしれませんが、やったこと自体は地味です。自己流をひとつずつ潰して、正しい型で手が動くまで反復しただけ。この生徒に足りなかったのは才能ではなく、答案を見て癖を指摘してくれる人だった、というのが正直なところです。
※編集部注:合格実績は一例であり、すべての生徒に同様の成果を保証するものではありません。
Q7. お二人に別々に伺ったのに、答えがほとんど同じでした。教え方に、講師ごとの個性はないのですか。
講師Aありません。そして、それでいいと考えています。私たちは全員、生徒としてakamon labの授業を受けて難関大に合格した人間です。そのうえで、akamon lab側が「人に教えられる水準まで理解している」「講師としての適性がある」と判断した人だけが、授業の進め方の確認を経て採用されています。指導の軸が揃うのは、偶然ではなく仕組みの結果です。
講師B講師の個性で教える塾ではなく、生徒の個性に合わせる塾、と言えばいいでしょうか。理解のペース、つまずきの癖、部活や学校との兼ね合い。合わせるべき「個」はすべて生徒の側にあって、指導の型はひとつ。入り口は生徒ごとに違っても、出口は同じです。担当講師は原則固定なので、把握した癖を引き継ぎ直す必要もなく、そのまま入試まで伴走できます。
※編集部注:重複部分を後日再確認しました
——校舎型の塾より価格が抑えられているのも、その仕組みと関係がありますか。
講師Aあります。校舎を持たないオンライン専業なので、建物の賃料や維持にかかる費用がそもそも発生しません。削っているのは指導ではなく固定費、という構造です。
Q8. 最後に、いま数学で伸び悩んでいる受験生へメッセージをお願いします。
講師Bあえて厳しい言い方をしますが、「個性を出そうとするな」と伝えたいです。個を大切にする時代になったことは認めます。ただ、大学入試は個性を見る試験ではありません。一芸入試のような例外を除けば、入試が見ているのは、受験生一人ひとりが大学の指示に確実に従えたかどうか。正解は必ずひとつです。だから型にはまることは没個性ではなく、合格のための技術なんです。
講師Aそして、自分の自己流には自分では気づけません。これは能力の問題ではなく、構造の問題です。独学でも映像でも頑張ってきた人ほど、一度でいいので自分の答案を人に見せてみてほしい。伸び悩みの正体は、たいていそこに書いてあります。
編集部あとがき
別々に取材した2人の答えが重なった理由は、Q7にありました。同じ場所で学び、同じ基準で選ばれた講師が、生徒ごとの個性に合わせながら同じ型へ導く——PingPointの数学指導は、この一点に集約されます。
なお、体験授業は事前のご連絡の際に「やってほしいこと」を伝えていただければその内容で、特にご要望がなければ塾側で用意した内容で行います。入塾を考える時点での完成度は一人ひとり違うため、対応もそれぞれに合わせる形です。数学のつまずきに心当たりがあるなら、「答案の癖を見てほしい」という要望から始めていただいても構いません。
「わかっているのに伸びない」に、心当たりはありませんか
PingPointは、学習塾akamon labの選抜を経た講師陣による、完全双方向1対1のオンライン個別指導塾です。数学の学習状況のご相談から、体験授業の内容のご要望まで、無料相談でお気軽にお話しください。全国どこからでも受講いただけます。
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