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子育てにおける「叱る」と「怒る」の違いと正しい叱り方
2024.06.09

子育てにおける「叱る」と「怒る」の違いと正しい叱り方

子育てをする親にとって「わが子の叱り方」は大きな悩みの一つです。子どもを叱ることの難しさを実感している親は多く、その中には「叱らない」「怒らない」子育てを実践する親もいます。ネット上では「子どもを叱らずにいるとどう育つんだろう」「全く叱らない、怒らないってアリなの?」といった声が上がり、多くの親が様々な意見や疑問を持っています。

では、そもそも「叱る」とは何でしょうか?そして、「怒る」との違いは何でしょうか?この機会に、叱ることについて考えてみましょう。叱る目的を見失うと、子どもには伝わらないものです。

「叱る」と「怒る」の違い

まずは「叱る」と「怒る」の違いを理解しましょう。叱るとは、相手のことを思い、間違いを正すために指導することです。一方で、怒るとは感情をあらわにし、イライラをぶつけることです。怒る行為には相手への思いやりがなく、自己中心的な行動といえます。つまり、叱ることは心が通じ合う行為であり、怒ることは一方通行の行為なのです。

「何度叱っても伝わらない」という場合、それは実際には叱っているのではなく怒っているからかもしれません。最初は子どもの悪いところを改善させるために叱っていたのに、いつの間にか感情的になり、怒りをぶつけるだけの行為になっていたのかもしれません。

子どもを叱るときは、叱っているのか、怒っているのかを冷静に判断しましょう。これだけでも子どもへの伝わり方が変わる可能性があります。

正しい叱り方のメリット

正しく叱れば、親と子どもの両方にメリットがあります。ここでは、叱ることで得られる3つのメリットを紹介します。

  1. 自分の安全を守る
    1. 命の安全を守るためにも、正しく叱ることが大切です。例えば、道路に飛び出すことや火遊びは命に関わる危険行為です。これらの行為は叱らなければ子どもを守ることができません。正しく叱ることで、子どもの危機管理能力を高めましょう。
  2. 他人を傷つける行為を事前に避ける
    1. 人を傷つける行為は絶対にしてはいけないこととしてきちんと叱る必要があります。暴力や暴言は他人を傷つける行為であり、許されるべきではありません。これを伝えることで、子どもは他人を思いやる心を育むことができます。
  3. 社会のルールを学ぶ
    1. 親に叱られることで、子どもは社会のルールを学びます。例えば、スーパーで走り回ることは他の買い物客にとって迷惑な行為です。叱ることで子どもは社会のルールを理解し、守るようになります。

「叱らない」「怒らない」子育てはアリか?

「叱らない」「怒らない」子育てが話題になることもありますが、その意味や実践方法によってメリット・デメリットが変わってきます。もし、「叱らない」「怒らない」が「大目に見る」という意味であれば、子どもが我慢や気持ちの抑制を学べず、成長とともに親が手に負えなくなる可能性があります。

一方で、「親が感情を荒げない」という意味であれば、子どもは親から傷つく言葉を言われることもなく、怖い思いもしないのでメリットが多いといえます。感情を荒らげずに伝えるべきことを伝える子育てであれば、メリットばかりといえるでしょう。

まとめ

「叱る」「叱らない」「怒る」「怒らない」のバランスを取ることは難しいですが、大事なのは子どもを導くことです。親の感情を抑え、冷静に子どもに伝えることが大切です。子どもの気持ちに寄り添いながら、何がいけないのか具体的に伝えましょう。叱る理由をわかりやすく、端的に伝えることで子どもに理解してもらうことができます。また、叱った後に良い行動を見せた場合は褒めることで、子どものモチベーションを向上させることも重要です。

このように、正しい叱り方を実践することで、子どもの成長をサポートし、より良い親子関係を築くことができるでしょう。