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大学受験の物理で多くの受験生がつまずきやすいポイント
2025.08.01

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大学受験の物理で多くの受験生がつまずきやすいポイント


🔴 理解・応用でつまずきやすい分野と共通課題

1. 力学の基礎理解と力の図示(ベクトル)

  • 力の図の描き方(着目物体ごとに力を記述し、接触点や作用・反作用を正しく把握する)はミスが非常に多く、大問の失点につながることがあります。初歩的な力の記述力不足が、力学全体の理解を妨げます。
  • 速度・変位・加速度と正の向きの決定の理解が浅く、「速さと速度を混同する」「ベクトルの向きを意識しない」ため、計算ミスにつながることが多いです。

2. 公式の丸暗記 vs. 導出の理解

  • 多くの受験生が公式をただ覚えることで済ませてしまいがちですが、物理では「なぜ→こうなる」の導出過程を理解できるかが重要。公式の意味を深く理解していないと応用問題に対応できません。

3. 熱力学・波動・光などの抽象概念

  • 熱力学第一・第二法則(エネルギー保存とエントロピー概念)は直感に反するため、理解の定着が難しい分野です。
  • 光の干渉現象も波の性質の理解、波長・位相の概念などが複雑で、多くの生徒が苦戦します。これらは視覚や実験を通じた理解が効果的です。

4. 電磁気の成績差がつきやすい

  • 電場・磁場・電磁誘導など、視覚化しにくい概念が多数登場し、それぞれの法則の意味と問題への応用力を問われるため、理解が難しいと感じる生徒が多いです。

5. 数学力との直結

  • 物理では数学的思考(関数、比例、三角比など)や計算過程を理解・活用できる力が必要です。数学が苦手だと物理の問題に対応しきれず、結果として苦手意識が強まります。

✅ よくつまずく単元まとめ

分野 理由・ポイント
力学 力の図示の誤り、ベクトルの扱い混乱、公式理解不足
熱力学 熱の流れやエントロピーの概念が抽象的で直感的でない
波動・光 干渉や回折など波の性質を数理的に捉えにくい
電磁気 電場・磁場の見えなさ、式の応用や電磁誘導の本質理解
数学の基礎力 計算力不足、ベクトル・関数・比例・三角比の応用に弱い

💡 苦手克服のための勉強法と対策

1. 言葉と概念の理解からスタート

  • 物理用語や法則の意味を丸暗記で終わらせず、「なぜその公式が成り立つのか」を理解する。基礎が固まることで応用力が伸びやすくなります。

2. 力の図やベクトル表現の反復

  • 力学では毎回必ず図を描く習慣をつけ、ベクトルや作用点、作用反作用などを正確に書く練習を積むことが重要です。

3. シミュレーション・実験で抽象を可視化

  • 熱力学や干渉・波動は、動画や実験シミュレーションで視覚的にとらえることで理解が深まります。

4. 演習重視でアウトプット力を高める

  • 基本原理が身についても、実際に問題集をたくさん解いて手を動かすことで、問題文を読んで式を立てて解く力を養います。

5. 数学力の底上げを意識

  • 中学レベルの数学(関数、三角比、比例など)を改めて整理しておくことで、物理の問題で失点しにくくなります。

🔚 結論

大学受験の物理でつまずきやすい科目の根本には、「概念の理解」と「思考→書ける力」があります。
力学でのベクトル操作、波動・熱・電磁気の抽象的理解、そして数学的センスの必要性が高い科目ではありますが、正しい方法で学習を進めれば克服できる分野です。

まずは弱点がどこにあるかを把握し、理解と演習をバランスよく進めることで、物理は得意科目に変えていくことができます。

✍️ 他に具体的に知りたい内容(おすすめ教材、単元別演習法、模試対策など)があれば、お気軽にお問い合わせください!

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