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医学部受験と他学部受験の違い
2024.09.12

医学部受験と他学部受験の違い

大学にはさまざまな学部がありますが、その中でも医学部は特に難易度が高く、他学部とは一線を画しています。医学部受験は、他学部と比べても偏差値が非常に高く、受験者に求められる学力のレベルも格段に上です。

例えば、以前実施されていたセンター試験では、多くの学部で60%の正解率が合格の目安とされていましたが、医学部では7科目平均で90%という非常に高い正解率が求められていました。この差は、医学部がいかに難関であるかを如実に示しています。医学部志望者は、大学入学共通テストでも満点近くの得点を目指さなければ、合格のチャンスがほぼないといえるでしょう。

医学部受験に必要な学力を身につけるためには、独学だけでは限界があります。多くの受験生は、早いうちから専門の予備校や塾に通い、徹底的に対策を行います。他学部受験でも予備校に通う学生は多いですが、医学部に特化したカリキュラムを提供する塾や家庭教師の存在が大きな助けとなります。

国公立大学と私立大学の違い

医学部受験では、国公立大学と私立大学の違いも重要なポイントです。国公立大学では、一般入試だけでなく、学校推薦型や総合型(AO入試)といった多様な入試方式が導入されています。また、近年では地域医療の人材育成を目的とした「地域枠」が設けられており、地元出身者や現役生に優先枠が与えられることが多くなっています。これにより、地域枠での合格は比較的しやすくなっていますが、その場合、卒業後一定期間は指定された医療施設で働くことが条件になることもあります。

一方、私立大学では一般入試の募集人数が多く、全体の約80%を占めます。私立の医学部は理科科目を重視する傾向があり、国公立に比べて浪人生が多いのも特徴です。これは、現役生では十分な準備期間が確保できないことが原因とされています。

入試倍率の違い

医学部の入試倍率は国公立と私立で大きく異なります。国公立大学では、受験生は1人1校しか受験できないため、倍率が比較的低く抑えられています。2019年度の国公立大学医学部の平均倍率は約4.4倍でした。対して、私立大学では複数の大学を受験できるため、2019年度の平均倍率は約15.0倍に達しています。この高倍率は、単に受験者数が多いからであり、必ずしも私立の医学部が国公立に比べて難しいというわけではありません。ただし、同レベルの受験生が集まるため、非常に競争が激しいことも事実です。

国公立と私立の入試方式の違い

国公立大学の医学部入試では、まず大学入学共通テストを受け、その後、各大学の二次試験を受けるという二段階選抜が行われます。共通テストでは5教科7科目が求められ、90%以上の得点が必要です。さらに、二次試験では大学ごとに異なる試験が課され、一般的には英語、数学、理科2科目に加えて面接が行われます。後期試験では小論文や総合問題も出題されることが多く、医学部ごとの傾向を把握しておくことが重要です。

私立大学では、基本的に一般入試で英語、数学、理科の3科目での試験が行われます。国公立と同様に小論文や面接が実施されますが、私立大学では学部独自の入試問題が出題されることが多く、国公立の試験とは異なるアプローチが必要です。特に私立の医学部では、大学入試共通テストを利用しない大学もあり、入試方式は大学ごとに異なります。

医学部受験のまとめ

医学部は他の学部と比べても、偏差値や受験倍率が格段に高く、非常に難関です。国公立大学と私立大学では入試倍率や試験内容にも大きな違いがあり、それぞれの特徴を理解し、適切な対策を取ることが求められます。特に、国公立大学では1校しか受験できないため、慎重な出願計画が必要です。一方、私立大学では複数の大学を受験できるものの、倍率が高く、厳しい競争が待っています。

医学部受験を成功させるためには、早期からの計画的な学習と、医学部特有の入試対策が不可欠です。専門的な塾や予備校でのサポートを活用し、苦手科目を作らず、万全の準備を整えることが合格への近道です。