巷では、中学時代までの内申点が重視され、高校進学後は実力がカギを握るといった意見が聞かれます。しかし、私の見解は少し異なります。
結論から申し上げると、高校生でも内申点は非常に重要です。実際、今年度の指定校推薦入試や公募推薦入試で、内申点が明白に影響を及ぼしています。
特に内申点が顕著に関わるのは指定校推薦入試です。この入試形態では、学校内での活動や内申点などが重視され、校内選考が行われます。ここでの頑張りが推薦枠の獲得につながるため、日々の定期テストや小テストでの積み重ねが重要視されます。関関同立や早慶上智など多くの学校で指定校推薦枠を設けており、コツコツと頑張ることができる人にとっては好適な受験方法です。
高木塾でも、今年度英検2級を取得し、学校での学習態度が優れた生徒が関西外国語大学の指定校推薦枠を掴むことができました。このように、日頃の取り組みが推薦入試において有効に機能する例が多く見られます。
一方、公募推薦入試では、高校時代の内申点が点数化され、当日のテストの結果と合算されて入試の合否が決定される学校も存在します。具体例として、近隣の京都産業大学では英語100点、国語100点、内申点100点というように評価されます。これにより、学期の評定平均値が高い生徒ほど有利になります。
大学入試は、かつては当日の実力が鍵を握ると言われていましたが、現在は受験方法が多様化しています。未だ受験方法を決めかねている生徒にとっては、毎回のテストや学期末の成績を重視することが重要です。
内申点は、高校生活全体での取り組みや態度を反映しています。そのため、高校生にとっても内申点は非常に重要であり、大学受験においては実力だけでなく、日々の努力や積み重ねが求められると言えます。