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共通テスト英語対策のポイント
2024.11.30

共通テスト英語対策のポイント

共通テスト英語は、旧センター試験とは異なり、長文読解が全体を占める形式に大きく変化しました。この特性を踏まえて、受験生が効果的に得点するためには、リーディングとリスニングの両面で適切な対策を講じる必要があります。本稿では、共通テスト英語の出題傾向、対策方法、注意点を詳しく解説します。


共通テスト英語の特徴と出題範囲

共通テスト英語では、「出題範囲」という考え方が、旧センター試験ほど明確ではありません。特に文法や語彙を直接問う問題がなくなり、すべてが読解問題として出題されるため、「形式」への対応という視点が難しくなっています。その代わりに、「筆記(リーディング)」と「リスニング」が試験全体を構成し、それぞれに特化した対策が必要です。

特に、リスニングの対策は後回しにされがちです。リスニングではナチュラルスピードの英文に対応する力が求められるため、早めの対策開始が重要です。一方、リーディングでは、膨大な英文を短時間で正確に読み解くスキルが鍵となります。


リーディングの傾向と対策

出題傾向

共通テスト英語のリーディングでは、全問題が長文読解形式です。総語数が6000語を超えるため、文章量が非常に多く、時間配分が合否を左右します。標準的な英文レベルではありますが、内容を正確に把握する速読力と、問われた情報を的確に探し出す力が求められます。

また、設問は長文内容を踏まえた選択式が中心で、文章全体の大まかな内容把握から細部の正確な読み取りまで、幅広い能力が試されます。

対策方法

  1. スルースキルの習得 読解量が多いため、すべての文を均等に読むことは現実的ではありません。強弱をつけた読解が重要です。具体的には、設問や選択肢を先読みして、解答に必要な情報を特定しながら読むスキルを磨きましょう。
  2. チェックをつけながら読む 長文を読みながら解答に関連しそうな箇所に印をつけることで、後で素早く参照できるようになります。この方法により、選択肢と本文を何度も照らし合わせる手間を省けます。
  3. 消去法の活用 明らかに違う選択肢を根拠をもって除外し、残った選択肢と本文を比較する癖をつけましょう。このプロセスを繰り返すことで、迷いなく正答を選べるようになります。
  4. 速読力の強化 リーディングで高得点を狙うには、速読力を鍛える必要があります。具体的には、1分間に150語以上を読むスピードを目指しましょう。速読力を高めるためには、多読や問題演習を繰り返し行い、慣れることが重要です。
  5. 資料問題への対応 共通テストでは、文章と資料(グラフや表、イラストなど)が組み合わさった問題も多く出題されます。これに対応するには、複数の情報源を素早く読み解き、必要な情報を正確に抽出する練習が必要です。

リスニングの重要性と対策

出題傾向

共通テスト英語のリスニングでは、1分間に130語程度の速度で読み上げられる英文が出題されます。聞き取った内容を基に設問に答える形式が多く、聞き取るだけでなく、内容を瞬時に処理して正しい選択肢を選ぶ力が求められます。

対策方法

  1. 多聴による耳慣れ ナチュラルスピードの英文を何度も聞き、英語のリズムや音の変化に慣れることが重要です。シャドーイング(英文を聞きながら声に出して繰り返す練習)やパラレルリーディング(音声と文章を同時に確認する練習)を取り入れましょう。
  2. 負荷をかけた練習 読解力とリスニング力は密接に関連しています。リスニングを「負荷を高めた読解」と認識し、長文読解の練習をリスニング対策としても活用しましょう。
  3. 場面設定に応じた練習 共通テストのリスニングでは、日常会話やEメールのやり取りなど、具体的な場面設定を想定した問題が出題されます。こうした形式に慣れるため、問題演習や実践的な教材を活用してください。

文法と語彙の位置づけ

共通テストでは、旧センター試験のように文法や語彙を直接問う問題はありません。しかし、これらの知識は長文読解の下地として不可欠です。特に以下の点に注意して学習を進めましょう。

  1. 語彙力の強化 読解やリスニングで理解の妨げとならないよう、基礎から発展までの語彙を着実に身につけましょう。特に共通テストで使用される頻出語句には重点的に取り組むことをお勧めします。
  2. 文法の基本理解 文法は深追いせず、5文型などの基本的な構造を理解するにとどめ、多読や長文読解の練習に時間を割くことが効率的です。

これらを直接問う問題はほぼ出ませんがこれらを知っていないことには共通テストの問題は解けないという仕組みになっておりうまく作られています。


時間配分の重要性

共通テスト英語では、限られた時間内に多くの問題を解く必要があります。リーディングでは、第1問から第3問までを35分以内で解き終えることを目標にしましょう。後半の問題に余裕を持たせるためにも、各セクションごとに適切な時間配分を心がけることが大切です。


まとめ

共通テスト英語では、長文読解とリスニングが試験全体を構成するため、総合的な英語力が求められます。語彙力や文法の基礎を押さえつつ、速読力や情報処理力、そして聞き取った情報を正確に理解する力を磨くことが高得点の鍵です。

これらの力を養うためには、日々の多読多聴、問題演習を欠かさず行い、試験形式に慣れることが重要です。また、時間配分や問題解答の戦略も実践的な練習を通じて確立しておきましょう。このような対策を徹底することで、共通テスト英語での成功を確実なものとすることができます。