2025年の共通テストがいよいよ近づいてきました。多くの受験生が、「ちゃんと実力を発揮できるだろうか……」と不安を感じていることでしょう。しかし、焦る気持ちのまま過ごしてしまうと、貴重な時間を無駄にしてしまいかねません。試験当日に後悔しないためにも、「やり切った」と胸を張れる準備を整えることが重要です。
そこで今回は、共通テスト直前期の過ごし方について、具体的なポイントをお伝えします。
試験直前だからといって、新しいことを始めたり特別な行動を取る必要はありません。むしろ、生活リズムや勉強リズムをいつも通りに保つことが最も大切です。例えば、家族と外食に出かけたり、特別なイベントを入れたりすると、体調を崩したり不安を増大させる原因になります。
特に避けたいのは、「直前になって新しい問題集を手に取る」ことです。この時期に新しい問題に取り組むと、解けない問題に焦りを感じ、メンタル的な負担が増してしまう可能性があります。「やっていない分野がまだある」といった不安が強まり、かえって効率が悪くなるため、基本は「復習」に専念しましょう。
直前期の勉強は「これまで取り組んできた内容の見直し」に重点を置きます。これまで間違えた問題や、暗記が曖昧な部分を中心に解き直すことで、自信を持って試験に臨める状態を作りましょう。
もう今更新しいことを詰めて急激に伸びることはありません。それよりも今まで出来ていた問題が解けなくなっていないか、覚えた部分が忘れていないかをもう一度チェック。新しいことをやるより時間もかかりませんし一石二鳥ですよ。
ただし、すべての範囲を網羅しようとすると、中途半端になりがちです。この時期に必要なのは「ミスを減らす」ことです。難しい問題を解けるようにするよりも、確実に解ける問題を増やすことを優先しましょう。そのためにも、これまでの模試や共通テスト形式の問題集を見直し、優先して復習すべき箇所を明確にすることが効果的です。
これまで解いた模試や問題集は、復習の宝庫です。共通テスト形式の問題を再度解き直し、「どの問題なら確実に点が取れるか」を確認しておきましょう。試験で満点を狙う必要はありません。必要な点数を効率よく取るためには、得点できる問題に集中し、難問は適度に捨てる判断も重要です。
また、模試の結果を振り返り、「よく間違える問題の傾向」や「時間配分の課題」を洗い出しておくことも大切です。特に、解ける問題に時間をかけすぎて他の問題が手付かずになることのないよう、各大問の配分を意識して練習しておきましょう。
試験当日に慌てないために、事前に受験会場の場所や経路を確認しておきましょう。可能であれば、実際に足を運んで会場周辺や建物の位置を確認すると安心です。下見が難しい場合は、地図アプリのストリートビューを活用すると効率的です。また、当日は30分前に会場に到着できるよう、余裕を持ったスケジュールを組むと良いでしょう。
直前期は体調を万全に整えることが何より重要です。普段より少し多めに睡眠を取り、心身ともに疲れを溜めないようにしましょう。試験当日も集中力を持続させる工夫が必要です。長時間の試験に備えて、昼食や軽食の準備を忘れずに。糖分が補給できる小さなお菓子を持参し、適度に摂取することでエネルギー切れを防ぎましょう。
休憩時間に勉強をし過ぎて疲労困憊になることがないよう、リラックスできる方法を見つけておくと良いです。
全ての科目で完璧を目指す必要はありません。どうしても苦手な科目や分野が残っている場合、それらを効率よく対処する方法を考えましょう。例えば、頻出の問題を暗記しておき、出題されたときに条件を当てはめて答えられるようにするのも一つの手段です。
苦手分野を完全に克服するのではなく、最低限の対策を行い、残りの時間は得意科目を伸ばすために使う方が賢明です。
試験時間に合わせて、起床・就寝の時間を整えておくことも忘れずに。試験当日も普段通りのリズムで動ける状態を作っておけば、余計な緊張や疲労を防ぐことができます。また、当日持参するものを前日までにしっかり準備し、不足がないか確認しておきましょう。
試験本番では、ポジティブな気持ちで臨むことも重要です。不安を抱えすぎると、アクシデントに弱くなります。「これだけ頑張ってきたのだから大丈夫」と自分を信じてください。また、試験当日はお守りや愛用の参考書など、自分の努力を象徴するものを持ち込むことで、気持ちを落ち着けることができます。
共通テストはこれまでの努力を形にする場です。直前期に焦って新しいことに手を出すより、これまで積み上げてきたものを丁寧に見直すことで、最大限の実力を発揮できるでしょう。受験生の皆さんが、自信を持って試験に挑めるよう応援しています!