中学受験と大学受験の最大の違いは学習範囲にあります。この違いが結論といっても過言ではありません。
大学受験では学習範囲が圧倒的に広く、それゆえに非常に多くの学習時間と長期的な学習期間が必要になります。大学受験に必要な学習量は中学受験とは比較にならないほど多く、才能だけで中学受験を突破したタイプや努力が苦手なタイプは大学受験で壁にぶち当たる可能性が高いです。大学受験では「努力ができるかどうか」が問われ、才能とは「努力ができること」を指します。
科目面での最大の違いは、大学受験には英語が必要であるという点です。英語は非常に大きな不確定要因であり、中学受験で高偏差値の学校に進学した子でも英語でつまずくことがあります。英語が苦手科目だと感じた場合、早めに対処すれば問題ありませんが、放置すると後々困ることになります。特に文系の大学受験では英語の配点が高く設定されていることが多いため、英語が苦手なままだと有名大学への進学は難しくなります。逆に英語が得意科目になると大きなアドバンテージとなります。
中高一貫校に通う生徒の中にも予備校に通う生徒が一定数います。授業のスピードに追いつけなくなったり、浪人してでも行きたい大学があったりするためです。中高一貫校は大学入試対策を前提としたカリキュラムを組んでおり、高3からは大学受験を意識した演習中心の授業を行います。しかし、授業の進度についていけなくなった生徒や苦手科目でつまずいた生徒は、予備校で補習を受けることが多いです。
中学受験では保護者の手助けが多く、大学受験では自己管理が求められます。自己管理が苦手な生徒は大学受験の勉強期間を無駄に過ごしてしまうこともありますが、自分で管理できるようになると学習意欲も相まって有意義に過ごすことができます。中高一貫校では大学受験の情報が多く手に入るため、大学受験の基礎知識や先輩の体験談を参考にすることができます。
中学受験と大学受験の違いを理解し、それぞれの特性に合わせた学習方法と努力を継続することが重要です。英語の早期対策や自己管理能力の向上、予備校の利用などを通じて、大学受験を成功させるための準備をしていきましょう。