上智大学の一般入試:TEAP利用型か共通テスト利用か
2024.12.17
上智大学の一般入試では、TEAP利用型と共通テスト利用型のいずれかを選択して出願することができます。どちらを選ぶべきかは、あなたの得意科目や学習状況、志望学部の傾向に合わせて検討する必要があります。それぞれの特徴を詳しく解説します。
1. TEAP利用型
TEAP(Test of English for Academic Purposes)利用型は、英語力を重視した入試方式です。TEAPスコアが必須で、これに加えて上智大学の個別試験を受ける形式です。以下がTEAP利用型の主なポイントです。
特徴
- 英語の比重が大きい:TEAPのスコアをもとに合否を判断するため、特に英語力が求められます。
- 受験科目:
- TEAP(外部試験)のスコア
- 学部ごとの個別試験(科目は学部・学科による)
- 対象学部:主に国際教養学部や外国語学部、総合人間科学部など、英語力を重視する学部で採用される傾向があります。
向いている人
- 英語が得意:リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング全体で高得点が狙える場合、有利になります。
- TEAP対策をしっかり行っている:TEAPスコアを事前に取得しておく必要があるため、英語の外部試験準備が進んでいる人に適しています。
- 文系学部志望者:英語が重視されるため、特に文系学部を志望する受験生におすすめです。
注意点
- TEAPスコアを取得する必要があるため、試験日程やスコア提出期限を事前に確認しておきましょう。
- 学部によって必要なTEAPスコアの基準が異なります。スコアが基準に達していないと出願が難しくなります。
2. 共通テスト利用型
共通テスト利用型は、大学入学共通テストの成績を基に合否を判断する方式です。共通テストの得点が重視され、上智大学独自の試験は課されません。
特徴
- 共通テストの点数のみで選考:上智大学の個別試験は行わないため、全国一律の試験結果がそのまま評価対象になります。
- 受験科目:共通テストで指定された科目(学部ごとに異なる)
- 対象学部:ほぼ全学部で採用されていますが、特に広い学科選択肢があるため、多くの学部・学科が受験可能です。
向いている人
- 共通テスト対策に自信がある:共通テストで安定した高得点を取れる人に適しています。
- 多くの大学を併願する予定:共通テストを利用する他大学との併願が容易になるため、効率的に複数校を受験したい人に向いています。
- TEAPのスコアがない:TEAPのスコアを取得していない、あるいは英語力に自信がない場合でも受験可能です。
注意点
- 共通テストは全国の受験生が対象となるため、競争率が非常に高くなる傾向があります。
- 共通テストで必要な点数の目安は、学部によって異なります。志望学部のボーダーラインを調べておきましょう。
3. TEAP利用型と共通テスト利用型の比較
項目 |
TEAP利用型 |
共通テスト利用型 |
英語試験 |
TEAPスコア必須 |
共通テストの英語 |
重視される能力 |
英語力+学部独自の個別試験の成績 |
共通テスト全科目の得点 |
個別試験 |
上智大学独自の試験あり |
なし |
受験可能学部 |
一部の学部に限られる |
全学部で利用可能 |
難易度 |
英語が得意なら有利、スコア基準を満たす必要あり |
全国平均の中で高得点が必要 |
4. 選択のポイント
- 英語が得意でTEAPスコアを取得済みなら、TEAP利用型を検討。
- 共通テストで複数校を併願したいなら、共通テスト利用型がおすすめ。
- 志望学部の入試方式に応じて、どちらかを選択するのが基本です。
結論
最終的には、あなたの得意分野や学習状況、目標とする学部に応じて選択すべきです。どちらの方式でも高い学力が求められるため、しっかりと計画を立てて対策を進めましょう。