【共通テスト】英語リーディングで時間が足りない人へ|MARCH・関関同立志望のためのタイム配分と速読術
「模試のたびに、最後の第7問・第8問が塗り絵になってしまう」
「単語も文法もそれなりにできるはずなのに、時間内に読み切れない」
「MARCH・関関同立を狙っているのに、共通テストで7割の壁が越えられない」
この記事を読んでくれているあなたは、きっとこんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
2026年度の共通テスト英語リーディングの平均点は 62.81点(前年比+5.12点)と、やや易化しました。しかし、MARCH・関関同立の共通テスト利用ボーダーは英語8割〜9割が目安。「平均点は取れる」と「合格点を取れる」の間には、大きな壁があります。
そしてその壁の正体こそが「時間」です。
akamon lab では、この10年以上、共通テスト(センター試験時代を含む)で時間が足りずに苦しむ生徒を数多く見てきました。そこから見えてきたのは、時間切れの原因は「読むスピード」だけではないという事実です。この記事では、MARCH・関関同立志望の高3生に向けて、共通テスト英語リーディングを 80分で解き切るための具体的なタイム配分と、明日から使える速読術を徹底解説します。
1|まず現実を知る:なぜ「時間が足りない」のか
共通テスト英語リーディングの現状(2026年度)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 試験時間 | 80分 |
| 大問数 | 全8大問 |
| 総語数 | 約5,600〜6,000語 |
| 満点 | 100点 |
| 2026年平均点 | 62.81点 |
| MARCHボーダー目安 | 80〜85% |
| 関関同立ボーダー目安 | 78〜85% |
ここで注目すべきは 総語数5,600〜6,000語 という数字です。センター試験時代(約4,200語)と比較すると、約1.4倍の英文量を、ほぼ同じ時間で処理しなければなりません。
「時間切れ」を起こす3つの根本原因
akamon lab で数百人の答案を分析してきて分かった、時間切れの原因はこの3つに集約されます。
- 返り読みの癖:一文の中で目線が前後に行ったり来たりする
- 設問と本文を照合する動線が非効率:どこに答えが書いてあるか探すのに時間を溶かす
- 「じっくり全部読む」病:情報の重要度に関わらず全文を等速で読んでいる
つまり、「速読力がない」のではなく、「共通テストの解き方を知らない」ケースが圧倒的多数なのです。
2|まず把握すべき「必要WPM」という指標
WPM(Words Per Minute)とは、1分間に読める英単語数のこと。共通テスト英語で80分を使い切るために必要なWPMを計算してみましょう。
目標別・必要WPMの目安
| 目標 | 想定WPM | 5,600語を読む時間 | 設問処理に使える時間 |
|---|---|---|---|
| 平均点(60点)を狙う | 100wpm | 約56分 | 24分 |
| MARCH・関関同立(80点)を狙う | 130wpm | 約43分 | 37分 |
| 早慶・満点近くを狙う | 150wpm | 約37分 | 43分 |
日本の高校生の平均WPMは 75wpm ほど。この速度で5,600語を読むと約75分かかってしまい、設問を解く時間はほぼゼロになります。
MARCH・関関同立志望であれば、まず130wpm を目標にしましょう。150wpm を目指すのは、130wpm が安定してから。まずは足元の目標を明確にすることが、速読トレーニングの第一歩です。
3|大問別・時間配分の「黄金プラン」
ここからが本題。80分をどう配分するのが最も合格に近いのか、akamon lab が推奨する時間配分を大問別に示します。
【推奨】大問別タイム配分表(MARCH・関関同立志望向け)
| 大問 | 内容 | 目安時間 | 累計時間 | 想定配点 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 短い掲示・メッセージ | 5分 | 5分 | 10点 |
| 第2問 | 記事・レビュー等 | 8分 | 13分 | 15点 |
| 第3問 | ブログ・案内文 | 8分 | 21分 | 15点 |
| 第4問 | 複数資料の読み比べ | 10分 | 31分 | 16点 |
| 第5問 | 物語・伝記 | 12分 | 43分 | 15点 |
| 第6問 | 論説文 | 13分 | 56分 | 12点 |
| 第7問 | プレゼン準備型 | 12分 | 68分 | 12点 |
| 第8問 | 論説・意見文 | 10分 | 78分 | 5点 |
| 見直し | マークミス・保留設問 | 2分 | 80分 | — |
この配分の3つのポイント
ポイント1:前半(第1〜4問)を31分で駆け抜ける
配点は決して小さくないものの、英文自体は短めで内容も易しい前半。ここを30分前後で切り抜けられるかが、合格ラインの分水嶺です。前半で40分以上使ってしまう生徒は、ほぼ確実に第7問以降が塗り絵になります。
ポイント2:第5問・第6問に最大の時間を割く
語数が多く、複数の登場人物や複雑な論理関係が絡む中盤。ここで焦って読み飛ばすと大失点につながります。「前半で稼いだ時間を、ここで使う」という発想を持ってください。
ポイント3:見直し時間2分は絶対に確保する
マークずれ・マークミスによる失点は、毎年一定数の受験生を襲います。「時間があれば見直す」ではなく、「2分は最初から見直しのために取っておく」計画で臨みましょう。
4|今すぐ実践できる速読術:4つの技術
タイム配分が分かっても、読むスピード自体が遅ければ意味がありません。akamon lab で指導している、実戦で効く速読術を4つ紹介します。
技術1|設問先読み(Question First)
共通テスト英語で最も効果が大きいのが、この設問先読みです。
手順:
- 本文を読む前に、まず設問(Question)だけをざっと確認する(30秒以内)
- 「何を問われているか」「キーワードは何か」を頭に入れる
- その上で本文に入り、該当箇所を意識しながら読む
これだけで、本文を読みながら「これは設問4の答えだな」と判断できるようになり、該当箇所を探し直す時間がゼロに近づきます。
ただし注意点として、選択肢まで先に読むのは絶対にNG。誤選択肢に思考が引っ張られ、かえって正答率が下がります。設問文だけを見るのがコツです。
技術2|スキャニングとスキミングの使い分け
英文の読み方には3種類あります。
| 読み方 | 目的 | 使うタイミング |
|---|---|---|
| 精読 | 一字一句正確に理解 | 選択肢を絞り込む最終段階 |
| スキミング | 概要をつかむ(すくい読み) | 段落の主題を把握する時 |
| スキャニング | 特定情報を探す(走査) | 数字・固有名詞・年号を探す時 |
共通テストでは、この3つを 問題ごとに使い分ける ことが必須です。全部を精読しようとする受験生は、100%時間切れになります。
具体的な使い分け例:
- 「メール本文から時刻を探す」→ スキャニング(数字だけ追う)
- 「筆者の主張を選ぶ」→ スキミング(各段落の第1文だけ読む)
- 「下線部の意味を推測」→ 精読(前後2文をじっくり読む)
技術3|チャンクリーディング(意味のかたまり読み)
返り読みを直す最も効果的な方法が、この「チャンクリーディング」です。
例: The girl / who is wearing a red hat / is my sister.
このように、スラッシュで意味のかたまりに区切って前から読む練習を毎日15分続けてください。3週間続けると、日本語訳を作らずに英文をそのまま理解できるようになります。
akamon lab では、この訓練を「音読×スラッシュリーディング」の組み合わせで指導しています。声に出すと、脳が「戻り読み」できなくなるため、強制的に前から読む癖がつくのです。
技術4|段落頭出し法(First Sentence Strategy)
論説文(第6問・第8問)で威力を発揮するのが、この段落頭出し法。
手順:
- まず各段落の 第1文だけ をスピーディに読む
- 全体の論理構造(導入→主張→根拠→結論)を頭に描く
- 設問に該当する段落だけを精読する
英語の論説文は「1段落=1トピック」が原則。第1文(Topic Sentence)が段落全体の要旨を語るケースが8割以上です。すべてを均等に読む必要はない、という発想の転換が、時間短縮の最大の武器になります。
5|3ヶ月で「時間が足りない」を卒業する学習プラン
「明日から共通テストが解ける」わけではありません。速読力は、正しいトレーニングを 継続することでしか身につきません。ここでは、共通テスト本番までの3ヶ月で仕上げるプランを提示します。
【1ヶ月目】土台作り期(1日60分)
- 音読 20分:シス単、ターゲット1900等の例文を「意味を意識しながら」音読
- スラッシュリーディング演習 20分:長文問題集をスラッシュで区切りながら精読
- 単語暗記 20分:共通テスト頻出2,000語レベルを完璧に
この時期は「速く読む」より「正しく読める」ことを最優先に。 焦って速読に走ると、意味を取り違える癖がつきます。
【2ヶ月目】速度アップ期(1日80分)
- タイム制音読 20分:同じ英文を3回音読し、1回目より2回目、2回目より3回目を速く
- 共通テスト形式演習(大問1〜4) 30分:時間を計って解く
- 模試の解き直し 20分:時間内に解けなかった大問を「時間を気にせず」解き直す
- 単語・熟語復習 10分
この段階でWPMを計測する習慣を持ちましょう。1週間ごとに10wpmずつ伸びていくのが理想です。
【3ヶ月目】本番形式仕上げ期(1日100分)
- 共通テスト本番形式演習(80分) 80分:週3回、本番と同じ時間帯(9:40〜11:00)で解く
- 解き直し・弱点分析 20分:時間配分表と実際の配分を比較し、ズレを修正
時間帯まで本番に合わせるのがポイント。人間の脳は「訓練した時間帯」に最も高いパフォーマンスを発揮します。
6|MARCH・関関同立志望が「絶対にやってはいけない」3つのこと
最後に、MARCH・関関同立を狙う受験生が陥りがちな落とし穴を3つ、警鐘として挙げます。
NG1|「共通テスト対策は12月からでいい」と思う
MARCH・関関同立の共通テスト利用は英語8割前後がボーダー。12月から慌てて始めても間に合いません。遅くとも11月には共通テスト形式の演習を週2〜3回入れる計画を立てましょう。
NG2|個別試験と共通テストを完全に分けて考える
「MARCH本番は記述もないから、共通テストの速読力は関係ない」と考える生徒が時々います。しかし、MARCH各校の個別試験も長文化・情報処理化が進んでいます。共通テストの速読トレーニングは、そのままMARCH対策になります。二兎を追う必要はありません。
NG3|過去問を「解いて終わり」にする
過去問は 解いた後の分析が価値の8割 を占めます。
- 大問ごとの実際の所要時間を記録する
- 目標時間との差分を色分けする
- 「なぜ時間がかかったか」を1行で言語化する
この3ステップを毎回やるだけで、次の演習の集中ポイントが明確になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 現在WPM70程度ですが、あと3ヶ月で130wpmは可能ですか?
A. 可能です。ただし、毎日60分以上の音読・多読が絶対条件です。WPMは筋トレと同じで、1〜2週間サボると数値がガクッと落ちます。「継続」だけが速度を伸ばす唯一の道です。
Q2. リスニングとリーディング、どちらを優先すべきですか?
A. 現時点で 7割を切っている方から優先しましょう。2026年度はリスニングの平均点が54.65点と大きく下がり、難化傾向が明確になっています。バランスよく対策する必要があります。
Q3. 単語帳は何を使えばいいですか?
A. MARCH・関関同立志望であれば、「ターゲット1900」または「システム英単語」のいずれか1冊を完璧に。共通テストレベルなら十分カバーできます。複数冊に手を出すより1冊を8周する方が効果的です。
Q4. 模試で時間が足りないのですが、途中で焦ってしまいます。
A. 時計を「大問ごとの目安時刻」で確認する癖をつけましょう。「今何分経過したか」ではなく「今、第◯問を解くべき時刻に間に合っているか」を見るのです。焦りの原因は「見通しが立たないこと」なので、明確な目標時刻があれば冷静に戦えます。
まとめ:時間配分は「才能」ではなく「設計」
共通テスト英語リーディングで時間が足りないのは、あなたの能力が低いからではありません。設計図を持たずに戦っているからです。
- 現状のWPMを測る
- 大問別の目標時間を紙に書く
- 速読術(設問先読み・スキャニング・チャンク読み・段落頭出し)を1つずつ習慣化する
- 過去問で「実際の時間配分」を毎回記録する
このサイクルを回せば、3ヶ月後には必ず「時間が足りない」から卒業できます。MARCH・関関同立の合格は、才能ではなく 設計 の勝負です。
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合格は、設計できる。 あなたの春に、あなた自身の設計図で挑みましょう。