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【中高一貫校生に塾は必要?】落とし穴とその対策を徹底解説!
2025.05.29

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【中高一貫校生に塾は必要?】落とし穴とその対策を徹底解説!

中高一貫校に合格したという実績は、多くの家庭にとって誇りであり、安心材料にもなるでしょう。厳しい中学受験を突破し、6年間一貫した教育を受けられるのだから、「うちの子はもう安心」と思いたくなるのも当然です。

しかし、現実はそう甘くありません。入学後に急に成績が落ちたり、やる気を失ったりしてしまうケースも少なくなく、「中高一貫校に入ったはずなのに、どうして…?」と戸惑う保護者も多いのが実情です。

今回は、中高一貫校生が塾に通うべきかどうかを考える上で重要なポイントや、よくある落とし穴、その対処法について詳しく解説していきます。


◆ 中高一貫校生にありがちな“燃え尽き”現象

中学受験を経て入学する中高一貫校生は、小学生ながらに高度な学習内容をこなしてきた、いわば「頑張り屋」の集まりです。しかし、入学直後に「燃え尽き症候群」に陥る生徒が少なくありません。

受験が終わった途端、今まで我慢してきたゲームやテレビにのめり込み、勉強に身が入らなくなる。最初は「少しだけ」と思っていた怠惰な習慣が長引き、中1が終わるころには完全に学習習慣が崩壊してしまう。このような流れは非常に多く見受けられます。

特に、受験時に全力を尽くした子ほど、反動が大きい傾向にあります。勉強から完全に離れてしまい、「気づけば定期テストで平均点以下」というケースも珍しくありません。


◆ 中高一貫校の授業の特徴と課題

中高一貫校の最大のメリットは、6年間を通した体系的な学習カリキュラムにあります。高校受験がないため、中学・高校の内容を一貫して先取りし、早期に大学受験対策に取り組める体制が整っています。

一方で、そのスピードについていけない生徒も一定数存在します。なぜなら、多くの中高一貫校では授業の進度が非常に速く、「解説メインで演習時間が少ない」ことが多いからです。

演習を重視する一般的な公立校とは異なり、「授業を聞いて理解する」ことが求められ、「自宅で自分で練習する」ことが前提とされています。この自学自習の習慣が身についていない生徒は、授業の内容を消化しきれず、徐々に遅れをとってしまうのです。


◆ 塾が必要な中高一貫校生の特徴

中高一貫校に通っているからといって、必ずしも塾が不要とは限りません。むしろ、必要とされる生徒には以下のような特徴があります。

① 勉強に対する自主性が乏しい

自ら進んで机に向かえない、自主学習が苦手といった場合、学校の授業内容を理解すること自体が難しくなります。宿題を提出しない、授業中の態度が悪いといった兆候が見られたら、早めに学習環境の見直しをする必要があります。

② 学習習慣が身についていない

中高一貫校では、自宅での学習が前提です。予習・復習を怠ると、理解が追いつかず、成績が下がっていきます。定期テストで平均点を下回っているようであれば、早急に対策を講じるべきです。

③ 授業の難易度についていけていない

応用問題が多く出される中高一貫校では、基礎ができていないと太刀打ちできません。授業についていけているかどうかは、定期テストの結果で客観的に判断できます。

④ 希望する進路と現在の成績が合っていない

成績相応の大学を目指す場合は問題ないかもしれませんが、ワンランク上の大学や難関大学を目指すのであれば、より高度な対策が必要になります。学校の授業だけでは対応が難しい場合、塾や家庭教師などのサポートが効果的です。


◆ 中高一貫校に潜むもう一つの落とし穴

中高一貫校には高校受験がないため、学習への“切り替えタイミング”を失いやすいという特徴があります。公立校では中3で「受験モード」に入るきっかけがありますが、中高一貫校では学習の流れが変わらないため、気づいたときにはすでに手遅れ…ということも。

また、同じ学校内に優秀な生徒が多いため、「あの子が東大を目指すなら、自分は早慶では満足できない」といった心理も働きやすくなります。これが浪人希望に拍車をかけるケースも多々あります。


◆ 浪人が増える中高一貫校生たち

意外かもしれませんが、中高一貫校出身者には浪人する生徒が少なくありません。主な理由は以下の通りです。

  • 勉強への切り替えが遅れる
  • 現役合格への危機感が薄い
  • 周囲の影響で志望校のレベルが上がりやすい
  • 浪人への抵抗感が少ない家庭環境(経済的な余裕)

これらが重なることで、「とりあえず一浪」という選択をする生徒も珍しくありません。


◆ 現役合格の価値と重要性

「どうせ浪人すればいい」と安易に考えている中高生に伝えたいのは、現役合格の重要性です。浪人することで1年分の時間とお金が失われ、最終的には生涯年収にも影響します。

例えば、予備校に1年通えば80万円近い費用がかかり、1年社会に出るのが遅れれば、定年までの収入差は数百万円に達するとも言われています。こうした事実は、高校生にはなかなか実感できませんが、保護者がしっかりと伝えていくことが大切です。


◆ 塾に通うタイミングと目的を明確にしよう

塾に通うかどうかを決める際には、「何のために通うのか」という目的を明確にすることが重要です。単に「成績が不安だから」ではなく、「苦手教科を克服したい」「自学自習の習慣を身につけたい」「大学受験対策として活用したい」など、目的に応じた塾選びを心がけましょう。

また、必ずしも集団塾が正解とは限りません。個別指導や家庭教師、自宅学習支援アプリなど、今は多様な学習手段があります。子どもの性格や学力に合った方法を選ぶことが、最大の成果につながります。


◆ まとめ:中高一貫校だからこそ「塾」が武器になる

中高一貫校のメリットは大きい反面、そのスピード感や自主性の高さに対応できないと、置いてけぼりになるリスクも伴います。

塾は、「勉強の軌道修正」をしてくれるツールであり、必要なタイミングで活用することで、中高一貫教育のメリットを最大限に活かすことができます。

「うちの子はまだ大丈夫」と思っている今こそ、客観的に子どもの学習状況を見直すチャンスです。将来の可能性を広げるためにも、早めの対策を心がけましょう。


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